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【床下の電気配線①】 ~時空を超えて編~

【床下の電気配線①】
~時空を超えて編~

床下と外回りの電気配線を終えました。

ChatGPTで概略を掴み、Googleで検索して、YouTubeでやり方学ぶ…の繰り返し。

施工部材も、ネットで見たものを試し買いしては、形やサイズが違って何度もコメリに交換しにいったり、電線は内線規程(電気工作物の設計、施工、維持、検査の技術的事項について定めた民間規格)に書いてある通りのものをメルカリやヤフオクを活用して買い、自信がないものに関しては、安全策として太目の直径のものを買い…。長年の間に電線はネズミにかじられることもあると聞けば、電線を入れる管を買って、そこに電線を入れ…。また、電線をつなぐ方式も、床下のような点検しにくい箇所では、職人はより手間がかかるリングスリーブという圧着式の部材を使うと聞けば、それにチャレンジし(本当は差し込み型コネクタで結線した方が簡単。リングスリーブも電気工事士実技試験ではやったけど、握力がなくて圧着が大変)…と、もう、とにもかくにも「いい塩梅」とか、「普通はこうする」がまったくわからないため、一番の安全策で、丁寧に丁寧に。夜中まで、へたっぴな結線や配線を、何度もやり直してみたり…。

 思いは一つ。
 とにかくあと30年、50年と持つ家にしたい。未来の古民家にしたい。

そう思うと、今、私がやっている結線は、誰かほかの電気工事士さんが何十年後かにメンテナンスをすることになるかもしれない…。自分が死んだ後も生き続ける設備となるかもかもしれない…なんて思えてきて、ますます想いが込もり、時間がかかる。

そして、そもそも、ああ、大工さんというのは、そうか、こうやって50年、100年(ときに数百年)と引き継がれていくものを作っているんだ、未来の大工さんがメンテナンスするかもしれないものを、時空を超えた職人魂で通じ合って、作っていくんだ。そういえば、小川棟梁も、柱などを見ながら、「この家は腕のいい大工さんが建てた」とおっしゃっていたけれど、そんな過去の職人さんとの無言の会話の中で、黙々とリノベーションをして下さっているのか、と、少しだけその目線がわかったり。

そう考えると、私の作業も、未来の電気工事士さんと、時を超えて通じ合うことになるのかもしれない。電線に油性マジックで書いた線の接続先は、30年後や、50年後の職人さんが見るかもしれない。実際、床下には、35年前、この家を建てたときに電気工事士さんがはがした、電線の皮が落ちていた。あー、この被覆をむいた先輩は、私と同じように、35年前、ここで床下の配線したんだなーなんて、恐れ多くも仲間意識を感じてしまったり。

と、まぁトリップを楽しみながらも、できあがった床下配線をチラリと見て下さったプロの皆様からは、「ずいぶんと太い電線にしましたね」とか、「(無駄がいっぱい…という言葉をきっと押し殺して)手厚くする場所がちょっと違うかも…」なんて苦笑いもされたけれど、「よく勉強しましたね」と言っていただいた言葉もあったので、そちらを励みに、よしとしましょう。

いずれにしても、未来の電気工事士さんに、施工の素人っぽさは笑われても、施工の安全性に関しては「これは危ない。これはなってない」というような指摘だけは受けないように、引き続き頑張ってみたいと思います!

左はリングスリーブで、電線を圧着したところ。あまりお見せする出来ではありませんが(下の見えている電線がもっと揃っていてもいい。上の電線の切り口がもっと短くてもいい。だけど電気工事士の実技試験では合格するレベルかな。)、ずっと手袋しながら作業しているので、ほとんどスマホで撮影するタイミングもなく。こうやって結線した電線は、すぐにビニールテープでぐるぐる巻きにします。その巻き方も、テープを半分以上重ねて巻いていくことや、何重に重ねるかも決まっています。このテープ巻きは、電気工事士の実技試験では結線箇所が見えないからと省略事項だったので、YouTube見ながら覚えました。
床が貼られたあとは、この隙間を匍匐(ほふく)前進して奥のトイレなど、水回りを中心に点検が行われる。もちろん、電気も点検します。匍匐前進しやすいように、電線(白い管の中)は下を這わせています。
※宙に浮いている青い管は、井戸からくる水の管(固定前)
ほこりが入らないように、こんなキャップもかぶせた方がいいとYouTubeにあったので、買ってみた。電気屋さんに聞いたら、ここまで普通しないという話も^^;

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