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【生と死のコントラスト】〜フローリング板を眺めて〜

【生と死のコントラスト】
〜フローリング板を眺めて〜

年が明け、フローリング貼りを再開しました。
壁にならぶ源平板に見惚れています。

赤身(あかみ)と白太(しらた)がまじるこのような模様を、源氏と平家から「源平」と呼ぶことは、このフローリングが我が家にきてから調べ、はじめて知りました。

この板は、杉のいのちの物語そのものです。

赤身は木の芯に近い部分で、水をほとんど吸わなくなった、死んだ細胞の部分。自らの来し方を、細胞の記憶として宿しています。白太より水に強いため長持ちしやすく、白太から赤身に変わる過程で、フィトンチッドという防虫成分も獲得した部位。柱や外壁材、水回りなどに使われることが多いそう。

一方、白太は木の外側の若々しい層です。新しい細胞が水や養分を葉に運び、木を成長させる、いのちの息吹が感じられる部分です。赤身よりも水分を吸収しやすく、調湿性能にも優れています。年輪が詰まり、堅く、白く、艶やかなその木は、室内の壁やフローリングで使われることが多いそう。

赤身と白太が一つの板の中で織りなす源平の模様は、どれも個性的です。明確に色が変わる板もあれば、繊細なグラデーションを見せる板もあります。節の位置は、そこに枝があった証。こうして立てかけていると、立木さながらに、その木が生きた時間が思い起こされます。そして中心に死を内包して生きる、樹木としての在りようもまた、何かを問いかけてくるようです。

フローリングではなく、どこかに立てかけておきたいなぁ。
といいつつ、我が家の梁や柱、あらゆるところにこの源平模様が顔をのぞかせています。経年変化で、やがてこの色味の差も縮まっていくそう。今しか拝めない、美しい源平。そして、現物の色味はもっとやわらかく、美しい。

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