9月, 2019年

2019-09-28

郡山のコーワーキングスペース、co-ba koriyamaで「SDGs時代の起業家育成プログラム<SDGsスプリント>」全5回が今日からはじまりました。
2030SDGsのカードゲームからはじまり、課題を洗い出し、事業アイデアを作り、プロトタイプを作って顧客インタビューをし、トリプルボトムライン(経済、環境、社会)を確認、作りたい未来のビジョンを描いたあとに、そこに向かって自社事業がもたらす社会的インパクトを考え、最後にミッションを決める。つまるところ、カードゲームで言う「プロジェクトカード」と「ゴールカード」を作っていただく5日間となります。これから12月まで、楽しく未来を考えていきます!

2019-09-28

鶴岡にある慶應義塾大学先端生命科学研究所を訪問し、同研究所発バイオベンチャーである、スパイバー、メタジェン、Molcureの創業メンバーらからお話を伺いました。

まずはスパイバーについて:

石油や鉱石、地球の天然資源を使わずに私たちの手でそれに代わるものを作り出せるとしたら…。

大学時代、「クモの糸を量産できたら面白い」飲み会から出たアイデアを「人類のため」にまで昇華させたスパイバーの関山さんと菅原さん。

「鋼鉄を上回る強度」、「ナイロンを超える伸縮性」を持つクモの糸からはじまり、遺伝子を組み換えた微生物をビールと同じように巨大なタンクの中で発酵させ、様々なたんぱく質を量産することに成功。
「金属、ガラス、石油化学。人類はこれまで様々な基幹素材を使いこなし、大きな発展を遂げてきました。鋼鉄の340倍という異次元のタフネスを有する「クモの糸」をはじめとするタンパク質は、機能面、環境面、テーラーメイド性、そして同一原料・同一プロセスで多品種を製造可能なプラットフォーム性を兼ね備えた、史上最大のポテンシャルをもつ持続可能な基幹素材の候補と言えるでしょう。クモの糸を足がかりにタンパク質を自由自在に使いこなす時代を切り拓くべく、私たちは11年間の歳月をかけてその準備を進めてきました。そして2015年、THE NORTH FACEとのコラボレーションにより産業化に向けた本格的な試作品を発表、ものづくりの新時代の幕を開けました。(スパイバーHPより抜粋)」
使われなくなった酒蔵や既存の製糸工場など、基本的には今あるプラットフォーム上で、天然資源由来ではない新しい素材が作り出せる。なんというテクノロジー。国も含み、100億円以上の資金調達にも成功し、2021年からはタイの工場で本格量産開始とのこと。

サステナブルな暮らしといったとき、自然に還るのもまたありですが、頭脳を持って進化した人間だからこそ発揮できるフロンティアにもまた血が踊ります。

(つづく)

2019-09-20

昨夜、姪っ子たちとグローバル気候マーチに参加したので、あらためてご報告です!

世界中で同時に実施されたこの9月20日のマーチ(英語では「気候ストライキ」:発端は昨年8月、スウェーデンの当時15歳グレタ・トゥーンベリさんが毎週金曜日に学校を休み、大人に気候変動の阻止を訴えるためのストライキをはじめたこと。それが世界に広がり、これまで120カ国以上で同様のストライキが展開。今回は9月23日のNYでの国連気候変動サミット直前の金曜日ということで、世界同時開催)、グレタさんのFacebookによると、昨日は163カ国、400万人もの人たち、子供たちがマーチに参加したとのこと。
◆Gretaさんのページ:https://www.facebook.com/gretathunbergsweden/
◆New York Timesには世界中の写真が掲載されています

https://www.nytimes.com/…/climate/global-climate-strike.html

私も生活者の一人として気候変動阻止のためにできることはやっているけれど、それをもっと大きなパワーにすべく、このマーチを見た人が少しでも関心を寄せてくれたらうれしいし、さらにそんな思いで歩く世界中の人たち、世界中の子供たちとつながりたいという気持ちで、表参道の国連大学を起点に原宿渋谷を1時間ほどかけて歩きました。

東京の参加人数は2800人との報道。出発前の国連大学の前には大勢が集まっており、私たちは先頭が歩き始めて10分後くらいにスタート、歩き終えて帰ってきてからも最後尾が国連大学に到着するまで数十分はあった気がします。日本各地を合わせると5000人ほど。東京では2、3割が外国人だったイメージです。

ちなみに私はこういうの初めて。勝手もわからず、ぎりぎりまで迷って当日の昼に参加を決め、直前まで仕事でバタバタ、結果、もっとああしておけば、こうしておけばなどと思いつつも、まずは体験できたことがよかった。これから未来を生きる姪っ子とその家族を誘えたのもよかった(来てくれてありがとう!)。6歳の姪はプラスチックをいっぱい使うと、そして特に道端に捨てると、お魚さんが死んじゃうことも知っていて、自動販売機で安易にペットボトルを買うことを我慢できる子にもなっています。

印象的だったのは、私の思い込みかもしれないけれど、沿道の方々のちょっとハッとした目。邪魔だな、自分と関係ないマーチだなというより、そうかー、そうだよね、こういうマーチがあるんだ・・と眺めて一瞬考えている感じ。歩く側と見る側で分断が起きないかなとかいろいろ心配したけれど、少なくとも渋谷のスクランブル交差点を歩いていても、みんなが一つ一つプラカードを目で追っているような、考えているような、そんな空気を感じることができました。ただ歩くだけのことにも意味があるのかも、と肌で感じた瞬間でした。

歩きながらの掛け声は以下のパターン。

「I say 地球、you say 守ろう」「地球!」「守ろう!」
「気候は変えず、自分が変わろう!」
「What do you want? Climate Justice!」(何が欲しい?気候正義/公平性)
「When do you want it? NOW!」(いつ欲しい?今!)
「Save our future、Protect our future」(未来を守ろう)

好きだったのは、「気候は変えず、自分が変わろう」というもの。
また、姪っ子に説明するのにちょっと苦慮したのが「Climate Justice」。

FoEのページによると「Climate Justice (気候の公平性)とは、先進国に暮らす人々が化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした気候変動への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みを行う事によって、化石燃料をこれまであまり使ってこなかった途上国の方が被害を被っている不公平さを正していこうという考え方です。気候変動防止の取り組みの中には、かえって環境を破壊したり人権を侵害してしまう取り組みも存在します。温室効果ガスの削減とともに、自然生態系や社会に配慮した取り組みを実施し、持続可能な社会の実現を目指します。」とありました。
◆FoE http://www.foejapan.org/climate/about/climatejustice.html

アマゾンの火災も、Climate Justiceがないから起こってしまっていること。あの火災は、私たちが食べるお肉のため、大豆のための産物といいます。自分が食べているもの、していることがすべて、世界各地で起こる(もちろん日本国内でも起こる)問題につながっているという現実を私たちがどう考えるかということ。

そんなこともあってか「ビーガンになろう」という類のプラカードも散見されました。私はビーガンではありませんが、お肉を食べる頻度はだいぶ減ってしまいました。今のように安く大量にお肉が食べられる背景には工業的畜産があって、そのためには大規模農場での畜産と畜産用飼料の栽培が必須となり、そのために熱帯雨林が切り拓かれ…と考えると、安さは自分の(人類の)首を絞めているだけ、貴重なものは貴重のままでいいと思わずにはいられません。

そして気候に関していえば、昨年より今年の方があきらかに変動が激しくなっているのは誰もが感じていることです。気候変動ばかりは手遅れになったときにはすでに遅し。千葉の停電もまだ続いているところがあると聞きます。沖縄、九州を通過中の大型台風も心配です。本当に人災?と考える方も、とにかく私たちが日常生活で資源を使い過ぎ、フードロスを含めた食べすぎであることだけは明らかです。

「私ができることの中で、私にとって今、何をすることが一番意味があるだろうか」

ウィルウィンドを立ち上げたときから、ずっとそんなことばかり考えてきました。先日、ティール組織の著者、フレデリック・ラルー氏の講演会に出た人からも、似た問いがあったとき聞きました。

これからもこの大切な問いと向き合いながら、「自分が変わろう!」の呼びかけへの答えを考え、行動を続けていきたいと思います。

初体験の今回は自分のことに精一杯でしたが、次回はもっと一緒に歩く周りの方ともコミュニケーション取りたいと思いました

2019-09-08

台風15号で開催が危ぶまれた本日午後のSDGsカードゲーム体験会 in 湯河原。無事終了しました。

今日は20人の世界。参加の皆様からの深い気付きがいっぱい。印象に残ったのは、「ゲームの前半は高度経済成長で経済が一気に伸びたけれど、環境や社会がボロボロになり、後半からみんなで持ち直す、まさに我々の歴史だ」というコメントや、世界をよくしようとした同じチームのお2人がまったく異なるアプローチをとったこと。お一人はコミュニケーション力を駆使しいろんな人に働きかけ、もうお一人はコミュニケーションは面倒だからと行動で示された。そう、世界をよくする方法に正解なんてない。ただあるのは、世界はつながっていて、自分もこの世界を形作る一人だという事実。そして、そうやって世界はつながっているからこそ、私たち一人一人の手でよきものに変えられるのだという事実。

出会いをいただいた皆さまに感謝します。

台風心配ですが、皆さまどうかお気をつけて。少しずつ東京に近づいています。台風より先に家に帰ります。

2019-09-07

今日は「『SDGs実施指針』の改訂に向けたステークホルダー会議」に出席しました。これはSDGs推進円卓会議の構成員有志が『SDGs実施指針』の改訂(4年に一度、次は今年度末)に向けた政府提言をするにあたり、広くステークホルダーの意見を踏まえたものとするべく、多くの人から意見、アイデアを集めるためにと設けられた場。

150人で会議ってどうやってやるの? みんなの意見は本当に吸い上げられるの?と思っていたけれど、午前、午後とそれぞれ分科会(午前は「市民」「企業」「地域」「教育・研究」「資金」、午後は「指標」「政府提言」)があり、分科会の中ではさらにグループにわかれ、一人ひとりがみんな発言し、その内容をグループの代表が発表、各分科会でそれらが取りまとめられ、全体会議で発表される。そして最後の全体会議でも、これまでの発表で漏れていたことあれば挙手をと座長の蟹江くんが振れば20人以上?の手が上がり、最後の最後まで「誰一人取り残されず」に意見が聞かれていく。次の4年が、持続可能な世界への変革のためのラストチャンスという中、多様性な立場の皆様の世界をよくしたい、政府の実施指針をこんなものにしてほしいという熱き想いをたくさん聞くことができたし、参加者もそれぞれに言えたのではないかと思うし、それをしっかり聞こうとする運営側の熱意も含めて、よい気が渦巻いたとてもビジョナリーな時間になったと感じました。

今回は運営の皆様(円卓会議の有志:慶応義塾大学SFC研究所×SDGsラボ、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク他、国連大学サスティナビリティ高等研究所等)は全部手弁当で開催されたとのこと。全体会議の資料も前日午後、分科会の資料に至っては今朝の5時過ぎに送られてくるなど、寝ずに準備をされたことが見て取れます。よい場を作ってくださりありがとうございました。

ちなみに私は…、企業や国がSDGsをどう推進するかという前に、それを構成する一人ひとりが生活者としてSDGsに向き合い自分ごと化して変革者になろうとしたとき、それを実現する基盤としての企業や国であったらいいなということ。SDGsの認知度もいいが、SDGsを知らなくても本質的にそういう活動をしている人たちをもっと旗振り役として本質的活動に巻き込んでいったらどうか。あと、国がビジョンを描くという以外にも、既存のツールを活用して国民にインプットしてもらいそれを国民が描いたビジョンとして見える化するなど新しい方法もあるのではないかということ。そして全体的にアプローチは楽しく、ビジョンも示すなら文字でなく絵でと。他の方からも「内閣府に省庁横断的な推進組織を」、「幸福度のような定量的だけでなく定性的な指標も」や「SDGsに文化芸術はないが、日本はその強みを活かしてSDGsを推進することもできるという視点もほしい」、「気候変動ではなく今は気候危機、国連事務総長も言う人類存亡の危機であることをきちんとコミュニケートしていくべき」、「日本人の生活が世界につながっていることをもっと見せていくべき」、中学生からは「指針はもっとわかりやすく、子供も参画したい」等本当に多くの意見が聞かれました。

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