6月, 2020年

2020-06-23

今日、6月23日は沖縄慰霊の日。
今年の2月、はじめて沖縄を訪れました。SDGsワークショップで沖縄からお声がけいただいた弾丸出張ではありましたが、早目に入りひめゆりの塔、平和祈念資料館、旧海軍司令豪をまわりました。
弊社では家族史や仕事史を作成する中で、設立以来、100人を超える方の戦争体験に耳を傾けてきました。でも、沖縄での地上戦の話はこれまで直接耳を傾けてきた本土空襲の話、原爆の話、そして陸海軍での戦争体験の話とはまったく別物の戦争でした。資料館をまわったあとは、草むらを、岩陰を、ここなら隠れられるか、ここにしがみつくのは数分が限界だ、ここだったら眠れるだろうか、とずっとそんな目で追い続けました。
今も世界のどこかでおこっている戦争。そして地上戦。
沖縄戦と合わせてちょっと検索してみる日にしてみませんか。

2020-06-11

★「持続可能なミートソース」と「豚放牧」について★
この度、農林水産省では広がる豚熱から養豚農家さんを守るため、「家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令案」を作成しました。
ただ、以下のYahoo!ニュースにあるようにちょっと問題があるようです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a508203946258b91eae6567d6627b0d3c49d3c60

この省令案につい農水省では今日6月11日まで広く国民からパブリックコメント(意見・情報)を募集しています。

https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003113&Mode=0&fbclid=IwAR2Ebmmi5X-cHDsws0AsD3fYW-lsqlMfC8eCbJfIOxzTJdMrzhgLXSMIxb4

私も以下の通りパブリックコメントを寄せました。
「今回の改正案が日本の養豚事業および事業者を豚熱から守るためのものであるなら、放牧停止措置について放牧をする養豚農家さんとエビデンスを持って意見交換し、よりよい法案となるよう省令案を見直していただきたくお願い致します。
当方は動物福祉やサステナビリティを考慮してお肉を買うようにしている一生活者です。そして持続可能な食肉の形を探るべく、いくつかの畜産農家さんも訪問してきました。人も動物も植物も微生物も、いのちあるすべてのものが自然の生態系にできるだけ近い形でらしく共生し、循環し、今よりも豊かで、持続可能な地球をを次世代につなぎたいと思っています。家畜の放牧はその一翼を担う大切な営みであり、その推進は世界的潮流です。貴省でも放牧の推進をしていると理解していますので、家畜事業と家畜農家を守るための省令であるなら、日本において貴重な存在である放牧養豚農家さんも含め、共に豚熱対策の最善策を探っていただきたくお願い申しげます。」
素人の私がパブリックコメントを寄せた背景と思いを、長文ですが以下に書いてみました。もし、皆様にも思うところがありましたらパブリックコメントへの投稿とchange.org(最下部参照)への署名での意思表示を是非ご検討ください!
今日11日までです!
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◆私がパブリックコメントを寄せた背景と思い
「持続可能なミートソースと放牧について」
突然ですが、私は、パートナーの作るミートソースが大好きです。彼とのお付き合いにまだ迷いがあった頃、彼が作ってくれたミートソースに文字通り胃袋をつかまれ、そして今ミートソースと…もとい、彼と同じ屋根の下に暮らしています。
数年前、SDGsを意識した頃から、肉食が地球環境破壊の大きな原因になっていることや、畜産動物の育てられ方(動物福祉・アニマルウェルフェア)に課題があることを知りました。
真っ先に思ったのがミートソースのことです。食べられなくなるのか!?と、私の中で葛藤がはじまりました。
まずもって知ってショックだったのは、牛は高原でのんびり草をはみ、豚は放牧地で泥にまみれて遊び、鶏はオープンな鶏小屋やその周辺を走り回っている… そんなお肉のふるさとほとんどなく、私たちが毎日食べているお肉の大半が工場のようなところで生産されたものだったことでした。(調べるといっぱい出てきます。涙)
さらに、今世界でおこっている森林伐採のほとんどが、農地づくりのため、特に家畜の餌を育てる農地を開発するためのものだということも知り、大きなショックを受けました。私は単なるミートソース好きなのではなく、アマゾンの森林火災、逃げ惑う動物たち、そして森に火をつけないと生きていけない人たちに対する加害者でした。
1キロの牛肉を作るのに11キロの穀物が必要です。1キロの豚肉を作るのに7キロの穀物が必要です(農水省情報)。みんなが毎日お肉を食べたがれば、当然、莫大な農地が必要になります。森林破壊もすれば、動物を工場のようなところで効率よく生産するようになります。
これらのことを知る人が増え、世界ではお肉を食べないベジタリアンやビーガンが増えています。
私も知って以来、お肉を複雑な気持ちで口に運ぶようになりました。枝廣淳子さんの「アニマルウェルフェアとは何か」という本も読み、絶望は深まりました。そしてお肉を食べる頻度が減りました。彼には試しにビーガンミートソースを作ってももらいました。美味しかったです。これでもいけるかもとも思いました。
とはいえ…そもそも、生きることは他のいのちをいただいくということ。動物に限らず植物も微生物も菌も、私たちはあらゆるいのちを口にし、みなで循環しあい、その輪の中で生きています。
できることなら罪悪感よりも、感謝と祈りを持てる食事にしたい。。
そんなとき「アニマルウェルフェアとは何か」の執筆にも携わったという方から、「でもね、こういう人もいるのよ」と教えていただいたのが福島県は喜多方の山奥で耕作放棄地に豚の放牧をされているという長谷川浩さんでした。
何?耕作放棄地に豚を放牧?? 二つの社会課題が掛け合わさった響きに、前のめりになりました。これをきっかけに、昨年の6月から畜産農家さんを中心にいくつかの生産現場を訪ねるようになりました。
もし動物福祉にも環境にも、そしてそこに関わる人々にも配慮した持続可能なお肉があるのだとしたら、それはどういうお肉なのだろうということをこの目で見て感じたかったからです。
本当にお肉を食べない方がいいと感じたら、それも受け入れようという覚悟でした。
以来本日までに訪問した先は、福島県喜多方市で耕作放棄地に豚を放牧し、豚オーナー制度をされている自産自消農家の長谷川浩さん、神奈川県南足柄で地産地消の豚を生産されている農場こぶた畑の相原海さん、神奈川県山北町で鶏を平飼いし無農薬有機野菜を栽培をされているくだかけ生活舎の和田一良さんと真希さん、神奈川県小田原市で初の有機JAS認証を取られたSoma Farmの相馬宏充さん、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町で自然が一番をモットーに自然熟成豚というブランド豚を生産される長谷川自然牧場の長谷川光司さんと洋子さん、岩手県岩泉町で山地酪農(365日自然放牧)を展開され、アニマルウェルフェア第一号農場に認定されているなかほら牧場の中洞正さん、岩手県下閉伊郡田野畑村で山地酪農をされ一家の開拓の様子が映画「山懐に抱かれて」の舞台となった田野畑山地酪農の吉塚公雄さん。
そしてぼんやりとですが、自分が求める「いただきます」への思いが少しずつ言語化されていきました。
・私が「いただきます」と言って手を合わせたいのは、せめて生きている間は本来のそのいのちらしく生きた動植物に対してなのだということ。
・私が「いただきます」と言って手を合わせたいのは、環境破壊へのお詫びとしてではなく、地球の再生能力を上回る大地からの恵みへの感謝として手を合わせたいのだということ。
・私が「いただきます」と言って手を合わせたいのは、食べ物を私の口まで運ぶそのすべての工程に関わる人々が、悲しみや苦しみの世界にいないことを感じとり、生産への感謝として手を合わせたいのだということ。
そんなときに、今回の豚熱によって放牧が停止される農家さんが出てくるかもしれない、その結果、放牧農家さんが日本からなくなってしまうかもしれないという話を聞き、冒頭のパブリックコメントに至りました。
ちなみに私は都会生まれ都会育ち、菜園経験もなく、食や農への知識はお恥ずかしながら皆無でした。そんな素人のメモですが、以下豚の放牧、もしくはかつて放牧をしていた3つの養豚農家さんを訪問して知ったこと、感じたことをここに記します。
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◆喜多方の長谷川浩さん
今からちょうど一年前の6月、最初に訪ねたのは、福島は喜多方の山奥で自産自消を試みる農学博士の長谷川浩さんでした。
長谷川さんは有機栽培で野菜を育てる傍ら、耕作放棄地に豚を4頭ほど放牧し、豚オーナー制度の仕組みでプチ養豚業を営まれています。豚への追加の餌も国産にこだわり、食品ロスにも国内食料自給率向上にもフードマイレージを考慮したCo2削減にも貢献されようという試みです。
そして耕作放棄地に豚を放牧することで草を食べ土を耕してもらい、そこを次に農地にするという、賢く手間を減らしながら高齢でも田畑を維持できる持続可能な循環型農法があることを教えて下さいました。豚の目線でいけば、本来の生態に近い形で飼われながら、新鮮な草と土ほじくり放題の耕作放棄地を転々と移動していくのです。自然災害を誘発しやすい荒れた山里を、豚と人間が手を取り合って維持していく…。人口減少下の日本における考えもしなかった持続可能な農のあり方でした。
戦後は庭先養豚といって豚(鶏も)はどこの農家の庭先でも飼われ、残飯やくず野菜を食べてもらい彼らの屎尿を堆肥化して畑にまく、持ちつ持たれつの畜産が普通だったと教えて下さいました。また土壌を作り国土を守る畜産方法として牛などを林の間で放牧する林間放牧や、乳牛を山地で一年中昼夜問わず放牧する山地酪農という持続可能な畜産があることも学びました。(これでのちに岩手の山地酪農もめぐりました)
昨年秋、豚が成長したからと長谷川さんから連絡をいただきお肉を分けていただきました。長谷川さんの豚肉をもって、人生ではじめて「ああ、あの豚さんなんだな」と豚の顔を思い浮かべながら「いただきます」と手を合わせることができました。これが本来のいのちのいただき方なのだと思いました。お味は今まで食べてきた豚肉の概念を覆す美味しさでした。
尚、このお肉は我が家の家計からすると日常では手がでない高価なものでした。でもだからこそ毎日食べるものではなく、特別な日、ハレの日にいただく。そうやって少しずつ私たちの食生活を変えていくことこそ、家畜にも自然環境にも携わる人にも負荷を最小限にする、持続可能な畜産の在り方なのかもしれないと希望が見えました。
尚、農学博士として長年有機農業の研究を続けてこられた長谷川さんからは、その後地球の成り立ちから食の歴史、家畜の歴史、菌や微生物とフードウェブの関係などなど、アグロエコロジー(農業生態系)全般から食と農について10回講座でお世話になっています。
※長谷川さんが代表をつとめる「母なる地球を守ろう研究所」

https://www.motherearthresearchinstitute.org/%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E4%BA%8B%E6%A5%AD-%E5%AE%B6%E7%95%9C%E3%81%AE%E6%94%BE%E7%89%A7/

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◆神奈川県南足柄市の農場こぶた畑の相原海さん

http://nounokai.com/nakama/kobuta/kobuta.htm

次に訪ねたのは南足柄の丘の上、海まで見渡せる素晴らしいロケーションで、母豚3頭ほど、そして子豚と合わせて30頭から40頭ほどの豚さんファミリーを20年近く育てていらっしゃる養豚農家の相原海さんでした。南足柄とはSDGsのワークショップを行うことでご縁をいただいていましたが、こぶた畑を知ったのは動物福祉をネットで調べる中からでした。
こぶた畑の豚舎は区画に区切られた枠と屋根だけの風吹き抜けるオープン豚舎。豚さんが逃げてしまわないのかと思うほどの柵の低さです。床には腐葉土のようになった剪定チップが敷き詰められ、糞尿もそこで発酵していくためにまったく臭くない。これが畑へと循環します。この各区画に月齢ごとに分けられた3、4頭のお兄さん豚たちがゆったりと暮らしています。尚、通常の大規模養豚だとこの同じ広さに20頭ほどが暮らすとのこと。そして豚舎のすぐ下に隣接して絶景の放牧場があります。
人も豚も風土の中で生きていく、そうやって文化が形成されていくとおっしゃる相原さんは地場(地産地消)での養豚を実現すべく、足柄近辺の方にしかお肉を分けていません。よって東京の私には買えませんが、持続可能なミートソースを作りたいとご相談して一度だけ分けていただきました。この時には足柄近く、小田原の有機JAS認定農家、Soma Farmの相馬さんをご紹介いただき、まさに地場、足柄ミートソースができました。そして相原さんのお肉もまた感動的に美味しく、唸りました。今まで自分が食べてきた豚肉はなんだったのかと思わされました。
このお味は豚にストレスがないせいでしょうか。広い豚舎に放牧場、お母さん豚と赤ちゃん豚が一緒にすごせる子育て部屋。工業的畜産では21日で離乳させてしまうところ(母豚に早く次の発情期を誘発し子豚の生産性を上げるため)、こぶた畑では45日間もお乳を飲める子豚たち。餌は地元の食品残渣を発酵させたものや畑で作る野菜のくずが中心です(人が食べているものなので、国産有機とは限りませんが、まさに地場で循環)。私がうかがったときにはなんと小田原の高級かまぼこがどっさり豚さんに振る舞われていました! そして通常6か月で出荷するところをゆっくり8か月育成してから出荷。加えて何より相原さんの愛情。
こういう育てられ方をした豚こそ本当に高級で本当に美味しいんだ。そういう値付けで事業を続けてほしい。。と思ったものの、お聞きすれば頑張れば日常遣いもできそうな100グラム200円前後からのものも。相原さんからは、どうして巷では効率を求めた過密養豚が行われてしまうのか、ご自身の年収も例に出されながら養豚経営のリアルを教えていただきました。
まず相原さんご夫妻、この飼育方法で年収は250万円ほどだとおっしゃいます。常時30頭ほどの豚を飼い、年出荷は40頭ほど。一頭10万円で売ると売上は400万円、うち経費が150万円ほどで年収250万円という計算。そしてリスクを抑えるために、定期購入制度をとっています。尚、相原さんご夫妻のマンパワーで地元に定期購入者さえ増えれば今の丁寧な飼育方法で100頭規模くらいにはできるとのことでした。
一方、一般の家族経営の養豚農家が目指せる年収の上限は900万円ほどとのこと。常時1500頭ほど飼い、年間3000頭出荷、1頭8万円で売ると売上は2400万円。うち経費が1500万円ほどで年収が900万円という計算。家族で常時1500頭を見なくてはならないとなると、飼育の仕方も、管理の仕方も変わって当然です。そして休みなしで連日いのちと向き合うのが畜産です。大規模農家さんほど、外部から菌が入ると被害も大きくなるため、厳格な防疫体制を敷くのも当然です。一般人はなかなか入れないけれど、いろいろな思いを抱えて皆さん養豚と向き合っていることを教えて下さいました。
尚、相原さんのところでは見学を受け入れ、子供たちが豚にその場にはえている青草をあげたりにきたりするそうです。実際、子豚が生まれると、それを聞きつけた地域の人がどっときます。赤ちゃん豚の可愛さはもう悶絶級です。私もすでに3回ほどお邪魔させていただいています。(豚熱の時期、相原さんも今はドキドキでしょうか)
地域と共にある地元の小さな養豚場。そんな場所が日本各地に点在する未来が見えた気がしました。

http://suzuki-kaikei.net/asacafestudy/

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◆青森県西津軽町、長谷川自然牧場の長谷川光司さんと洋子さんご夫妻

https://www.onestory-media.jp/post/?id=3268

つづいてこの冬お邪魔したのは、全国の名だたるホテルから指名買いされるブラント豚、自然熟成豚を飼育している青森西津軽の長谷川自然牧場です。青森に立ち寄った際に長谷川光司さんと洋子さんご夫妻からお時間をいただきました。こちらは母豚9頭、父豚2頭、従業員10人で600頭から700頭の豚を飼育している中規模の畜産農家さんです。かつては放牧もしていましたが、今は放牧同様に広い豚舎でのびのびと、なんと生後10か月まで飼育してから出荷するのが自然熟成豚とのこと。
お二人は今から35年以上前、葉タバコ農家でしたが、光司さんが農薬中毒になったことをきっかけに、「自然が一番」と昔の庭先養豚の方法で食品残渣を使った養豚に舵をきりました。以来、食品残渣を積極的に使うパイオニアとして道を切り拓いてこられました。尚、自然が一番をモットーにしてこられましたが、食品残渣の中には食品添加物を使ったものも入ってくる。これをどうしようか悩んで発酵にいきつかれました。今では発酵微生物のおかげ豚の腸内細菌も健康になり、豚舎のにおいもおさえられています。この日私が見た食品残渣はトラックの荷台一杯のお菓子、シベリア。これも発酵飼料となるとのことでした。
そして飼料のもう一つのこだわりは、ミネラル分補給のためにと振りかけている地元鰺ヶ沢の海水です。世界遺産の森、白神山地の土壌がもたらす豊かな海の水です。光司さんが様々なものを試してたどり着いたのは結局地元の海水だったと笑っておっしゃいましたが、本当にこの土地ならではの生態系とつながった豚なのだとこのとき深く感じました。
加えて実は敷地に入って真っ先に驚いたのが、鶏がそこいら中を走り回っていること。100羽、200羽はいるでしょうか。とにかくたくさんの鶏が行く手を阻み、豚舎の中でも豚とおしゃべりしています。動物だらけのこの世界においては、私もあっちだこっちだカメラを持って走る、一羽の鶏のような気がしてきます。その中にいる長谷川さんご夫妻の明るいこと、楽しげなこと。歳をとり体調のこともあって最近は受けれていないけれどと、かつて障がい者や不登校児を住み込みで受け入れてきたことも話して下さいました。このご夫婦といると、誰でも鶏や豚のようにありのままでいいのよと言ってもらえているようで、多くの人の心が救われたことが想像できました。そう、豚も鶏も人間も、自然が一番なのです。
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どの農家さんもそれぞれ強いこだわりと熱い思いを持ちながら、輸入飼料は使わずその土地とつながった循環型畜産を推進する方々でした。共通して感じたのは、種を超えた大きな母性です。日々自然と向き合い、抗生物質を使わずに免疫と向き合い、はかないいのちと向き合い、大切に育てたいのちを出荷して販売するところまで向き合っている方々です。
ここで素人の私事を出して恐縮ですが、コロナで自宅待機の中、小さいながらベランダ菜園をはじめました。ど素人ながら、固定種の種を使い無肥料無農薬で…虫よけネットもかけずに挑んだせいで、現在小松菜はアブラムシパラダイスになっています。ただアブラムシは弱い小松菜につき、強い小松菜にはつかないのだとはじめて知りました。さらに、もしこれが庭や畑で大地とつながっていれば、ここで育った強い株を収穫せずに花が咲くまで育てて種を取りその種を翌年まけば、次からはよりその土地にあった強い野菜になっていくことも知りました。さらにさらに、葉にとっては害虫でしかないと思っていたアブラムシの糞には土壌を豊かにしてくれるリンが含まれているということも知りました。大地とつながることでそこの土が、植物がどんどん強く豊かになっていく、まさに生態系のミラクル循環です。
ひるがえって、豚をできるだけ自然の形で育て、放牧し、大地とつなげる。それが豚を健康にし、豚の免疫力をあげる気がするのは私だけではないはずです。このコロナ禍でどれだけ私たちが自然の中に飛び込みたいと思ったか、本能は真理を知っているのだと思います。みんな母なる大地に生まれた生き物です。
持続可能なミートソースに向けては、まだ道半ばでわからないこともたくさんあります。
ただ、ここ一年で学び感じたことは、自然の中でできるだけらしく育った持続可能なお肉を、頻度を減らしていただくという、持続可能なミートソースの食し方がどうも私にはありそうだということです。
そしてそんなミートソースを食べさせてくれる放牧農家さんは高い理念を持ちつつ、小さな農家さんが多いということです。さらに豚の放牧をする農家さんは日本全国でわずか140軒しかないということです(全体の数パーセント)。
ですからこれらの農家さんが放牧を停止される可能性を含む今回の法改正は、すなわち豚熱流行が収まるまでの数年間体力を維持できない農家さんは廃業してしまう可能性、結果として、日本から養豚放牧農家さんがいなくなってしまう可能性も含んでいる改正となることを意味しています。そして問題なのは、これが放牧養豚農家さんとなんの意見交換もすることなく決まってしまいそうだということです。つまりもし農水省として長期的には放牧を推進したいと考えるなら、放牧停止が豚熱抑制に効果があるというエビデンスと共に放牧農家さんと実効性の高い対策を法案可決前にぜひとも話し合っていただきたいというのが、今回私がパブリックコメントに寄せた要望です。
皆様も当件について感じるところがあれば、以下の署名や、農水省へのパブリックコメントへの投稿をご検討下さい。
(パブリックコメントは今日6月11日までです)
<署名>change.org「農林水産省は感染症予防対策としての家畜放牧禁止を見直して下さい!」

https://www.change.org/p/%E9%A3%9F%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%AE%89%E5%BF%83-%E8%BE%B2%E6%9E%97%E6%B0%B4%E7%94%A3%E7%9C%81-%E7%94%9F%E7%94%A3%E8%80%85%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E5%A3%B0%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%92%E3%82%88%E3%81%86-%E8%BE%B2%E6%9E%97%E6%B0%B4%E7%94%A3%E7%9C%81%E3%81%AF%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%AE%B6%E7%95%9C%E6%94%BE%E7%89%A7%E7%A6%81%E6%AD%A2%E3%82%92%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%81%84-%E9%A3%9F%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%AE%89%E5%BF%83?signed=true

<参考>日本有機農業学会からも改正に対する意見書が出ています

https://www.yuki-gakkai.com/wp-content/uploads/2020/06/85e022d951a7492d14e20d1e5203818e.pdf?fbclid=IwAR10848gQMuSb96VV3KOwYfwFiUQxRpoiKOvcxLYCc1JMBibIeXtkVT7JU8

<パブリックコメント提出先>(もう一度)

https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003113&Mode=0&fbclid=IwAR0tnM8J3qSjQZz18qaA1fL8-jw1XVFH99AZ6O4GvNEvg_QJkQKTZnHQhU0

※持続可能なミートソースという観点から見た牛の放牧、山地酪農についてもまたいつか書きたいと思います。

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