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本質的な喜びを生きものたちと一緒に喜び合う~オオニシの威力~

これがオオニシの威力。今年初めてのオオニシが3日前から吹きはじめ、やむ気配がない。それも今日はとくに激しい。地響きとなって、大地と海と空とをかき混ぜる。

このオオニシの中、明日のワークショップの実施を決めてしまった。ずっと風予報を見ている。明日の午前は、今日より数メートルは風が弱まるはず…。

アシの草原は、カヤネズミやヨシキリ、小動物たちの防風林となって、彼らを守るのだと坂田さんに教えていただいた。実際、葦原の近くに降りていくと、風がいくぶん弱まる。そうか、明日は葦たちが、小動物よろしく、私たちを守ってくれるのかもしれない…。そう気づいたとたん、葦の根元で身をひそめる動物たちと私たちは何も変わらないのだと、ハッとする。そして胸がいっぱいになる。

「内的自然」という、坂田さんのお言葉を借りれば、それが目覚める場所が、ここにはある気がしている。美しいだけではない、荒々しく猛々しい、それによって行動のすべてを制限されるオオニシがここにはある。三日くらい、家に缶詰めになる。キジやイタチや野ウサギやタヌキ。みんなも葦原でじっと身を潜めている。ゴーゴーという地響きと、海鳴りの中で、葦や木々が、波が踊り狂う。そしてそれは突然くる。風が止む。ただ、止む。すべてが穏やかに、すべてが何事もなかったかのように、すべてが落ち着きを取り戻し、世界が安らかな光に包まれる。鳥たちがさえずり、共に、喜びを分かち合う。強風を乗り越えた、いのちとしての、本質的な喜び。いきものたちと一緒に喜び合うということが本当におこるのだということを、ここにきてはじめて知った。

明日のワークショップが、無事に遂行できますように。みなさん、無理のない範囲で集まれますように。いのちの一員として、より多くの生き物に、居場所を感じてもらえる池が作れますように。そしてそれでも尚風が強くなったら、リノベーション中の家にみんなで避難しよう。断熱気密はできている。ヒトの巣で、他の生き物たちと一緒に風に怯えながら、坂田さんから目の前の葦原に潜む生き物たちの話を聞けたら、それはどんな気持ちになるのだろう。




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