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「みんなの未来共創プログラム」遠野最終発表会 2014年度

弊社がアレンジし、未来新聞®代表の森内氏によって実施された富士ゼロックス様主催、遠野みらい創りカレッジ「みんなの未来共創プログラム」第2部、≪2014年11月開始、テーマ:参加企業の遠野における仮想事業モデルを作る≫が、2月15日の遠野での最終発表をもって無事終了しました。
「参加企業」は7社8名(首都圏、東北、遠野の企業様)、また参加企業の遠野における事業アイデアを一緒に考える「サポーター」の方が11名(遠野市役所職員、遠野市民、横浜国立大学の先生・学生さん、中央大学の先生)、総勢19名でのプログラムとなり、参加企業の未来新聞®を互いに書き合いながらプランを磨いていただきました。そして2月15日に行われた最終発表会では、遠野商工会の佐々木会長や遠野市経営企画部の飛内部長、遠野市民をお招きし、結果として「仮想」ではない、「本気」の事業モデルが次々と誕生、想定を超える成功を収めることができました。
遠野という自然豊かで非日常的な土地が発想力を高めたのはもちろんのこと、富士ゼロックスと遠野市の素晴らしい関係性があったからこそお力添えいただけた多様な参加者へのお声掛けが、参加者間のシナジー効果を生み、今回の結果を生み出したと感じています。
参加者の声を一部ですが抜粋して以下にご紹介します。
遠野において遠野の方と一緒にみんなで未来を創る、文字通り「共創」という素晴らしいプログラムのお手伝いをさせていただけたことに、心より御礼申し上げます。


≪参加企業様の声≫

大日本印刷 : 鈴木弘之 様

バックキャスティング思考で未来を考えようとすると、どうしても思考に深みが出ず漠然となりがちなところがありますが、未来新聞の手法では、想像力豊かに具体的に活き活きと描写できる点がとても良いと思います。プログラムそのものがとても素晴らしかったことに加え、産官学、多くの皆さんとお話ができたこと、民泊の際、遠野の方々と深夜まで飲み交わし、様々なお話ができたこと、(第一部の)夏祭りの夜の遠野らしい摩訶不思議?な体験、などなど、おかげ様で忘れられない出来事や想い出をたくさん得ることができました。

三部会計事務所 : 三部吉久 様

みんなの未来共創プログラムを体験させていただいてありがとうございました。遠野という場所でいろいろ体験したり、考えたりすることで、いろいろな気づきがありました。未来新聞の体験も、遠野という場所の魔法にかかったような不思議な感覚でした。東京と遠野、過去と未来という空間と時間を超えたところで、何かが生まれる予感を感じさせられました。未来新聞の記事が、変わりながら引き続き実現に向けて勝手に動き出しているのを、楽しみたいと思います。皆さま、ありがとうございました。

東洋SCトレーディング : 花房明子 様

未来新聞は書いてみるまで謎めいていたのですが、その気になって書いてみるととにかく楽しかったです。筆を動かしてみるまでどんな内容に仕上がるのかわからないところが「自分の内側から」ひねり出すというか、自然に湧き出るといった、不思議な感覚でした。記事の中にみなさんが喜ぶだろうなということを入れると、すごく喜んでくださるのがとてもうれしかったです。また、自分の記事について、グル―プのみなさんが真剣に考えて下さるのも、嬉しかったです。未来新聞は、終わりがないところが私は特に好きです。何度でも書き直し、書き足し、周辺のエピソードなどを書くことが歓迎されています。この手法が使える人が増えると日本が変わるかもしれないと思いました。遠野の温かさ、こちらが頑張ると皆さんが喜んでくれるという素晴らしい体験ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

岩手県北自動車 : 宮城和朋 様

長きにわたり、たくさんご指導いただきありがとうございました。改めて未来への夢があり、かつ多様な人材交流ができる研修の価値の高さを感じています。 個人的には、遠野市役所さんをはじめ、様々な団体や企業をターゲットに、当プログラムを体験していただければ、この萎びていく一方の地方も活気付くきっかけになるのでは、と強く感じました。 みらい創りカレッジに参画した人々が大きなコミュニティとなり、連携が連携を生んでいけば、遠野は岩手でも全国的にも非常に稀有なエネルギーを持った街になっていく気がします。 岩手の人間として、このような新しい取り組みに尽力いただいている皆さんに感謝したいですし、今後も見捨てることなくお力添えをよろしくお願いします。これで研修が終わりということではなく、皆様がおっしゃるとおり、ここがスタートラインということと思っています。各事業が具現化していくように、皆様よりアイデアやご助言を頂きたく、今後も継続的なサポートによる連携をよろしくお願いいたします。

まつだ松林堂/もくもく絵本研究所 : 松田希実 様

はじめて『未来新聞』という言葉を聞き、実際の新聞をWeb上で見た時『読むのはすごく面白いけど自分が書くのは難しそうだな』と思いました。(中略)しかも、初めてお会いした方々と話し合いながら仮想事業のシナリオを作るなんて、突拍子もないことに思えました。しかし自然に囲まれた中学校の校舎内というみらいカレッジの空間に身を置くことで、不思議とすんなり未来新聞ワールドに入ることが出来たように思います。未来新聞の一番の魅力は、ネガティブな言葉を使わずに、実現したらどんなに面白いことになるだろうと想像してポジティブな言葉を紡いでいくところにあると思います。(中略)目的にたどり着くための視点の転換、つまり「気付き」というスタート地点に立たせてくれた未来新聞に感謝するとともに、自分も含めメンバーの皆さんの遠野を舞台にした数々の仮想事業が実現可能な事業になることを期待しています。

≪サポーター様からの声≫

横浜国立大学 : 梅野匡俊 様

最初に、「皆さん、ありがとうございました」。全く知らない者同士が、お互いに知恵を出し合って、実現可能と思えるプランができたことに感激しました。ひとりで考えることより、多くの人が集まればその数十倍の夢が描けるということを実感しました。事業検討にあたって将来像を描くと、得てして目標設定となり「希望」が強くなるのですが、未来新聞は「過去形」で記述することから「可能性」を強く打ち出せるという点で、たいへん有効なツールだと思います。また、記事の主語を明確にすることで、5年後、10年後に「誰が」この事業を担っているかをきちんと設定することができるかと思います。今後は5年後、10年後に、主役であり当事者になっている若い人たちをどう仲間にするか、ここが大きなポイントではないでしょうか。素晴らしいプランができて良かった!ではなく、「実現」と「継続」のために、皆で知恵を出し合いましょう。

遠野市役所 : 伊藤由紀子 様

予想以上に自分の脳内に枠があったことに気付かされ、それを外していく手法を学ぶことができました。研修以降も引き続きネタ探しをしながら未来新聞の妄想を楽しんでいます。プログラムのゴール設定とはいえ、遠野市のための事業をこのように真剣に皆さまに考えていただいたことがうれしかったです。具体的な事業企画につながる完成度の高いプログラムに意見はございません。参加できて良かったです。遠野市では古くから「つなぐ」ことがまちの力になってきました。内陸部を沿岸部、そこを行き交う人・モノ・文化、これらを過去または現在から未来へとつなごうとする活動が、産業となり文化となり、「遠野」を形作ってきたと思っています。今回皆さまとの出会いを得、アイデアとアイデアがつながっていくことを体験することができました。大変な収穫でした。

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