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ワーケーションウィークの記録

<ワーケーションウィークの記録:白川郷編>10/16
一週間のワーケーションから東京に戻りました。
一瞬だけ白川郷にも立ち寄れました。秋の花が美しかった白川郷。2メートルもの雪に閉ざされる冬を前に、昔の人たちはどんな気持ちで秋を迎えていたのかな。

<ワーケーションウィークの記録:高山編>10/17
今回は縁あって、飛騨高山の山林視察がメインという出張。その前後はZoomやメールで仕事を続けながら、Go Toを大活用。
飛騨高山は学生時代から大好きで、また新人の頃仕事でも関わって何度も通ったところ。週末、乗鞍紅葉と高山ラーメン豆天狗を食べに日帰り往復したこともありました。
そんな久々の高山訪問。
例年なら高山祭開催の時期、今年はコロナで中止になりましたが、Go To週末ということもあり、観光客で賑わっていました。コロナ前は人口9万人の町に、年間500万人近い観光客が訪れ、外国人宿泊客は60万人にのぼっていたとか。
新しいあり方をこれから考えないといけないのかもしれませんが、今回の視察で見せていただいた日本最先端の森づくりが、これから大きく盛り上がるのではないかと感じました。その話はまた機会をみてさせていただくとして、まずは高山の記憶を記録に。

<ワーケーションウィークの記録:飛騨古川編>10/18
「高山と古川、たかが16キロ、されど16キロ」
あいていたお店屋さんで「古川は自立した町なんです」と教えていただきました。
GoToのシールがどのお店にも貼ってあり、観光客で賑わっていた高山。一方の古川では、結局GoToのシールを一つも見つけられず、複数の飲食店の店頭には「地元の方に限らせていただきます。地元の人が安心して集えるよう、ご理解お願いいたします」の張り紙が。
観光に頼らなくても、産業がある。
地域の中で経済がまわる。
なるほど、こういうことなのかと、各地で地方活性化のお手伝いをさせていただく中で頭ではわかっていたことを、目の当たりにして膝を打つ。
みんなきっといろいろな思いがある。一人ひとり違う。同じ人の中にも、様々な葛藤が共存する。事実私もそう。仕事関係でお声がけいただいたからと、県外にのこのこ出ていっていいものなのか、GoToがあるからといって、大手を振って町を歩いていていいのか。そんな思いもありつつ、GoToクーポンの使用期限が宿泊日をはさんで2日間だけなので、必死で使い切ろうとする。あ、こうやって税金が使われ、それをすぐに使うことでその地域の経済が回っていくんだ、地域通貨や期限付き通貨の概念、理解していたつもりだが、自身がその渦中にいると、こういう感覚なのかとまた膝を打ったり。
幸いにして、古川では人生初のゲストハウスに宿泊できた。古民家一棟、貸し切り。白壁土蔵街のほぼ中心という立地。まさに一度でいいから泊まってみたかった長屋。中の構造をじっくり見てみたかった建物。そして、一棟貸し切りは人との接触が最小限で気楽でいい。私にとっても、きっと古川の方々にとっても。
飛騨古川には、東京の次にできたFabCafeもある。
広葉樹の森が広がり、飛騨の家具が大きな産業。
木工職人も多く、クリエイターをはじめ移住者も多い。
直接お話できた古川の方はみんなフレンドリーだった。
古川は閉ざされた町なのではない。
自立した町、そして美しい町だった。

<ワーケーションウィークの記録:飛騨神岡編>10/20
どーんと、行ってきました。
念願の、スーパーカミオカンデ!
…は、純水で満たされていて入れないので…、道の駅「宙(スカイ)ドーム神岡」併設の「カミオカラボ」に行ってきました!
実は今から14年前、先輩と企画したUSENラジオで、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生にインタビューをさせていただいたことがありました。
その時にうかがった、見えないものを見ようとするお話や、信念を持って準備を進めていたことでチャンスをつかめたお話、そしてそれをあまりにワクワク話される小柴先生の眼差しが忘れられず、以来、いつか、神岡の地を踏みたと思ってきました。
なんたってここは、カミオカンデ完成からわずか2ヶ月後に、本来数十年に一度という頻度でしか起こらない超新星爆発が、隣の銀河、大マゼラ星雲で起こり、そのニュートリノを世界ではじめて捉えたことでノーベル賞受賞という、チャンスの女神の大元締めが降臨したような場所。
小柴先生はそれを、「あのときのニュートリノは地球上60億人の人たちの上に等しく降り注いでいたんだ。僕がそれを捉えられたのはその準備をちゃんとしていたから」とおっしゃる。
宇宙的示唆に富みすぎていて震えます。
この飛騨宇宙科学館、昨年できたばかりの無料の施設。でも、無料とは思えない充実の体験型施設に加え、なにを聞いても答えて下さる宇宙が大好きな説明員の方々がいらっしゃる。小さな施設なのに2時間くらい入りびたってしまいました。
☆彡
ちなみにニュートリノとは、宇宙を光の速度で飛び回っている素粒子。あまりに小さく、また電荷をもたない中性の素粒子のため、周りの物質と反応せず、なんでも通り抜けます。私たちの身体だって、一秒間に100兆個のニュートリノが今この瞬間も通り抜けています(シュッ!)。ニュートリノからすれば、人間の身体の分子構造など、ザルのように粗いのです(シュッ!)。そして地球も同じくザルで、宇宙の全方向から飛んでくるニュートリノが、地球の反対側にも同じ勢いで通り抜けていきます(シュッ!)。
ですから、ニュートリノを捉えるためには、他の宇宙腺(ノイズ)を極力遮断し、ニュートリノしか到達できないような地中深く、かつ、観測のための純水で満たせる硬い岩盤に囲まれた大空間が必要となり、亜鉛など硬い岩盤の鉱山が地下1000mの位置にあり、きれいな水が湧く場所がここ、神岡鉱山だったのです。掘削して作った巨大水槽は直径・高さ共に約16m。尚、その水槽空間が大きければ大きいほど、ニュートリノの通り道にある水の分子に、ニュートリノが運よく当たる確率が増えます。ニュートリノが水の分子に当たれば、微細な光を放ち、空間の周囲には設置された大量の光電子倍増管がその光を捉えて観測します。超新星爆発があったときには、それ由来のニュートリノが13秒間に11個観測できたといいます。
尚、もっとたくさんのニュートリノを観測するために、もっと大きな空間を、ということでカミオカンデと同じ山の中のすぐ隣に新たに作られたのがスーパカミオカンデです。スーパーカミオカンデは、カミオカンデの2.4倍の大きさ、直径、高さ共に約40メートルもあり、光電子倍増管が1万個以上設置されています。
そして、このスーパーカミオカンデで、ニュートリノは飛びながら3種類に変化するという「振動」を世界ではじめて発見したのが、2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生でした。
というわけで、お二人にあやかってノーベル天までいらっしゃった飛騨神岡道の駅。
同行したパートナーが、もしかして感情ってニュートリノでつながりあっているのかも、なんて洒落たことを言い出すくらい、ロマン溢れる神岡の町。
はるか何十万光年、何百万光年も離れた宇宙の彼方で発生したニュートリノが、あなたを通り抜けてから、私を通り抜ける。
みんなをつなぐニュートリノが、この宇宙を一つにしているのかもしれません。

<ワーケーションウィークの記録:新穂高ロープウェイ編>10/25
今から約10日前の新穂高ロープウェイの紅葉。昨年2階建てロープウェイがリニューアルされました。頂上の展望台で北アルプスの全景を見ることはできませんでしたが、中間駅では美しい峰々が姿をみせました。今日の東京のようなお天気であれば、今も美しい姿を見せているのだよなぁと、心のドローンを飛ばしています。

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