6月8日(土)9日(日)\築35年:小さな家の解体ワークショップ/
\築35年:小さな家の解体ワークショップ/
~リノベ?建て替え? 長持ちする家を考えよう!~
6月8日(土)と9日(日)の2日間、築35年の小さな木造平屋の、壁・床・天井を解体するワークショップを行います。
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日本の一戸建ての平均建て替え年数は「32年」と、とっても短命。
そんな課題と向き合いながら、今回は、建て替えではなく、屋根と柱を残して家を作り直す「フルリノベーション」に向け、築35年の家の壁・床・天井を解体します。普段は隠れて見れない家の構造などを露わにしながら、築35年のリアルをのぞいてみませんか。
間取り図オタクで、家づくりオタクで、エシカルコンシェルジュで、昨年、持続可能な暮らしをデザインするパーマカルチャーデザイナーになり、さらに省エネ建築診断士にもなったわたくし施主が、
同じく、パーマカルチャーデザイナーで、省エネ建築診断士で、二級建築士でもあって、ご自分の自宅をセルフビルドした経験がある大工さんに教えをいただきながら、この、ごく一般的な工法で建てられた築35年の家を解体し、家は何で出来ているんだろう、長持ちさせるための秘訣はなんだろう…と、あーだ、こーだ。
家のリノベーションを考えていたり、中古住宅の購入や、家を新築しようと思っていたり、いつか地方に移住したいけれど、おうちはどうしようと思っていたり‥、そんな方にはきっと役に立つはず!
家を思い切り壊す経験って、私もはじめて!
まだ使えるのにー、という断腸の思いもありながら、年齢のこと、タイミングのこと、予算のことなどいろいろいろいろ考えて決断した今回のリノベーション。ちょっとセンチになっている部分もありますが、一緒に悲喜こもごも、解体体験しませんか?
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さて、日本の一戸建が、30年少々で建て替えられてしまうのはなぜでしょう。
理由はいろいろのようですが、そもそも30年くらいで建て替えるという前提で建てられていたり、大規模メンテナンスのタイミングと重なったとか、雨漏り、水漏れ、結露、シロアリによって躯体の劣化が起こったとか、冬が寒すぎるとか、どうせなら、耐震性能や断熱性能もアップさせたいとか、それらの背景には、ローンの終了や家族構成の変化があって住みにくくなったということもあったり…などが複雑に絡み合っての結果のようです。
でも、「木」そのものは水とシロアリからきちんと守られていれば、神社仏閣のように何百年も持つもの。それより現代の家は土台がコンクリートのため、寿命はコンクリートに依存。だけどそのコンクリートも、しっかりと作られてさえいれば、メンテナンスもしながら50年、60年、100年と持つ可能性もあります。
私たちは2年前、築33年という小さな平屋を、リノベーションすること前提で購入し、住みながらいろいろと勉強をしました。そして、築35年となった今、小さなリノベーションではなく、思い切って断熱性能も、耐震性能もすべてアップグレードするフルリノベーションを、年齢的にも動ける今のうちに実施することを決意しました。
目指すは、作るときも壊すときも環境負荷が低く、暮らしのエネルギー消費量も低く、光熱費も安い、老後も住み続けられる快適さを持ち、できればあと50年、100年と長もちする、メンテナンスしやすい「小さな家」。今の気候にあって、現代的生活もできつつ、未来世代に、「今の時代なりに未来のことも目一杯考えたよ!」と想いを伝えられるような家。
そこに向けて解体する今回の家は、1989年築の、至極一般的な造りの家。
木造軸組み工法で、外壁はサイディング張り、内装は砂壁とビニールクロス。お風呂は在来工法。断熱材はきっと薄いグラスウールが壁の中に入っていて、1981年以降に建てられているので、新耐震基準の住宅。築30年~40年の家としては非常に一般的な造りなので、多くの方の参考にもなるのではと思い、今回、大工さんにお話を聞きながら解体していくワークショップを企画しました。
私の目下の楽しみは、年月とともに壁の中で下にずり落ちて断熱効果が落ちる、なんて言われているグラスウールが、いったい本当に下にずり落ちているのかを壁を壊して見ることや、在来工法のお風呂場からの水漏れにより、下の柱が一部腐っているという、築35年なりの劣化トラブルをこの目で確認することや、柱のシロアリ被害はなさそうだけれど、本当のところはどうなのかを、床をはがしてはじめて見ることだったり、さらに、気になる耐震性能を、筋交いの位置から確認したり、これからの耐震性はどんなふうに考えたらいいのかを、みんなで眺めてみたり。。そしそして、建材の中で、リサイクルできるもの、できないものは一体なんなのかと、住宅のごみ問題にも向き合ってみたり…。
参加費は無料。
見学だけや、プチお手伝いも大歓迎。
バールを振り上げてのストレス発散も、
館山でのんびりしたい方も大歓迎!
みんなで是非、この家を送り出していただけたら幸いです。
たった1年半ではありましたが、多くの方がこの小さな家に訪れて下さいました。本当にありがとうございます。この家は、これから一旦、多くを手放しますが、そこから再生し、大きく生まれ変わります。長持ちする家を目指して、外壁は千葉県産の杉板に変え、環境負荷が低く、リサイクルや、地産地消を多様した、楽しく快適な家になる予定です。
ワークショップの最小催行人数は2人(私と家人)です。
メインの解体は8日、9日と週末に設定していますが、続きの解体、分別、廃棄作業など、解体作業全般は1週間くらい続きますので、お手伝いもいただけるとってもうれしいです。
申込み、詳細は、イベントページでご確認下さい!