「『SDGs実施指針』の改訂に向けたステークホルダー会議」出席
今日は「『SDGs実施指針』の改訂に向けたステークホルダー会議」に出席しました。これはSDGs推進円卓会議の構成員有志が『SDGs実施指針』の改訂(4年に一度、次は今年度末)に向けた政府提言をするにあたり、広くステークホルダーの意見を踏まえたものとするべく、多くの人から意見、アイデアを集めるためにと設けられた場。
150人で会議ってどうやってやるの? みんなの意見は本当に吸い上げられるの?と思っていたけれど、午前、午後とそれぞれ分科会(午前は「市民」「企業」「地域」「教育・研究」「資金」、午後は「指標」「政府提言」)があり、分科会の中ではさらにグループにわかれ、一人ひとりがみんな発言し、その内容をグループの代表が発表、各分科会でそれらが取りまとめられ、全体会議で発表される。そして最後の全体会議でも、これまでの発表で漏れていたことあれば挙手をと座長の蟹江くんが振れば20人以上?の手が上がり、最後の最後まで「誰一人取り残されず」に意見が聞かれていく。次の4年が、持続可能な世界への変革のためのラストチャンスという中、多様性な立場の皆様の世界をよくしたい、政府の実施指針をこんなものにしてほしいという熱き想いをたくさん聞くことができたし、参加者もそれぞれに言えたのではないかと思うし、それをしっかり聞こうとする運営側の熱意も含めて、よい気が渦巻いたとてもビジョナリーな時間になったと感じました。
今回は運営の皆様(円卓会議の有志:慶応義塾大学SFC研究所×SDGsラボ、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク他、国連大学サスティナビリティ高等研究所等)は全部手弁当で開催されたとのこと。全体会議の資料も前日午後、分科会の資料に至っては今朝の5時過ぎに送られてくるなど、寝ずに準備をされたことが見て取れます。よい場を作ってくださりありがとうございました。
ちなみに私は…、企業や国がSDGsをどう推進するかという前に、それを構成する一人ひとりが生活者としてSDGsに向き合い自分ごと化して変革者になろうとしたとき、それを実現する基盤としての企業や国であったらいいなということ。SDGsの認知度もいいが、SDGsを知らなくても本質的にそういう活動をしている人たちをもっと旗振り役として本質的活動に巻き込んでいったらどうか。あと、国がビジョンを描くという以外にも、既存のツールを活用して国民にインプットしてもらいそれを国民が描いたビジョンとして見える化するなど新しい方法もあるのではないかということ。そして全体的にアプローチは楽しく、ビジョンも示すなら文字でなく絵でと。他の方からも「内閣府に省庁横断的な推進組織を」、「幸福度のような定量的だけでなく定性的な指標も」や「SDGsに文化芸術はないが、日本はその強みを活かしてSDGsを推進することもできるという視点もほしい」、「気候変動ではなく今は気候危機、国連事務総長も言う人類存亡の危機であることをきちんとコミュニケートしていくべき」、「日本人の生活が世界につながっていることをもっと見せていくべき」、中学生からは「指針はもっとわかりやすく、子供も参画したい」等本当に多くの意見が聞かれました。