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『足りない × 余ってる』を分かち合いで解決!

3月21日春分の日、福島県いわき市にて、「『足りない × 余ってる』を分かち合いで解決! フード&クロージングバンクのある優しいまちづくり!」という、終日イベントに参加してきました。いやー、楽しかった!素晴らしかった!

主催のNPO法人ザ・ピープルさんが長年地域で取り組んできた古着リサイクル事業と、震災後の新たな地域課題となりつつある生活困窮者支援の目的でスタートしたフードバンク事業を、広く知ってもらおうと企画されたイベント。

私は午前の2030SDGsゲームのファシリテーターと、午後のパネルディスカッションのモデレーターをつとめさせていただきましたが、まず多世代入り乱れてのゲームでの振り返りは、短時間なのにものすごく深い気づきや感情シェアの連発。

児童労働のプロジェクトをやっちゃって、自分が世界をこんなにしたと終始罪悪感があったとか、自分は孤立して動けない国と同じだと思ったけれど、勇気をもって他の人と交渉して新しいプロジェクトをもらったら世界の見え方が一変したとか、唯一の小学生参加者からは自分がやりたいプロジェクトが何であるのか、ちゃんと説明しながら他のチームと交渉していったとか(これ、普段のゲームではほとんどおこりません)。私も新しい気づきをいっぱいいただき、そして、今日のイベントテーマに合わせて、食のこと、衣のことも短い時間ですがみんなで考えることができました。

さらに、パネルディスカッションでは、先週の地震で廃棄されそうになった3000食のパンが、パネリストに登壇されたNPO法人共創のまちサポートさんと、NPO法人ザ・ピープルさんの連携で、見事福祉施設に届いたお話しもお聞きでき、コミュニティを強化し活動を続けてきた地域は、何度打たれても、本当にしなやかに美しく強くなるんだということ学べて真に感動。地域のレジリエンスという言葉が、暖かく力強い質感をもって響いてきました。

そして、完全にオーディエンスになって見入って涙した「リ・ファッション キャラバン『いわき大江戸コレクション』」。イベント共催団体、一般社団法人日本リ・ファッション協会さんが中心となり、いわきの古着を使ったり、地元の高校、ふたば未来学園の生徒さんも巻き込んで行われたこのお芝居が感動的。江戸にタイムスリップして、SDGsやエシカルファッション考えるファッションショーも兼ねたお芝居なのですが、お芝居の威力、そして込められたメッセージに大きく心揺さぶられました。

最後、今日一日、すべてのプログラムに参加しての感想を全体の前で発表下さった子育て中の方も、なにかこみ上げるものがあったようで涙されそうになりながら、助け合いや分かち合いの大事さを感じたとおっしゃり、何か少しでも困ったことがあったら私も助けるから、私が困ったら皆さんも全力で助けてほしいって。なんだろ、本当に素敵なまち。いろんな困難に直面したまち、それを乗り越えてきたまちだからこその、一人ひとりの強さ、そして、コミュニティの強さが輝いて見えた一日となりました。

5日前の大きな地震で、被害にあわれた方もいらしたと思います。幸い、いわきまでは常磐線が走っており(いわきー仙台間は、地震により区間運休中でした)私も参加することができましたが、災害があるからこそある今のいわきであり、衣と食の分かち合い、そのほかいろんな分かち合い、助け合いがまさに起こっている現場で、素晴らしいイベントに参加できこと、心からありがたく感謝しています。

主催の吉田恵美子さん、共催の鈴木純子さん、プロボノ参加でグラレコもして下さったCSR48の石森昌子さん、パネラーの皆様、ゲームに参加下さった皆様、今日は本当に素敵な機会をありがとうございました。

イベントタイトルにあるとおり、強いまちは「優しいまち」なのだと噛みしめながら、東北新幹線運休のため混雑する常磐線で帰京しました。
一日も早く日常を取り戻されること祈っております。

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