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自啓共創塾発表会と私が描く日本のビジョン

【自啓共創塾発表会と私が描く日本のビジョン】

今年の5月から全15回、8か月に渡って日本型リベラルアーツを学ぶ「自啓共創塾」に参加し、昨日の発表会をもって終了しました。※https://www.jpkokoro.com/

自啓共創塾ほどに、日本のこころを網羅的に、横断的に、そして手軽に学べる場所は知らず、お声がけ下さった塾頭のお一人でもあるのりちゃんことNoriko Higaki Ichigiさんに、感謝が溢れるばかりです。

自啓共創塾の教材となったのが、この『世界のための日本のこころ』という本です。目次を見るだけでも、様々な角度から日本のこころが学べることが伝わると思います。

I章 世界が期待する「日本のこころ」とは
 -海外から見た「日本のこころ」とは
II章 「日本のこころ」を育んだ源流に何があるか
 -神・仏・儒の習合、Zen、和漢洋の思想について
III章 地球環境の保全・人類の共生を支える「日本のこころ」
 -日本的霊性と古神道について
IV章 政治思想と社会倫理の本にある「日本のこころ」
 -孔孟思想と陽明学等日本の儒教について
V章 日常の生活習慣がつくり上げる「日本のこころ」
 -マンガ・アニメ・働き方・年中行事・礼・和食・女性活躍
VI章 真のサムライとは? 剣道・弓道・合気道に見る武士道のこころ
 -武士道とは何か/剣と禅/弓道と禅
VII章 明治維新の立役者の生きざまを支えたもの
 -西郷隆盛・勝海舟・山本鉄舟
VIII章 和の政治・日本国のかたちを決めた聖徳太子の十七条の憲法
 -縄文時代は日本のこころの原点/日本人のこころのふるさと
IX章 和の文化・日本文化のこころ
 -文学、美術、茶道、芸能、匠の技術等から日本のこころを探る
X章 明治から昭和への多様な流れ
 -今日につながる実学・平等・平和への思想
XI章 世界に貢献する日本型産業の精神の源
 -公益資本主義の世界展開、石田梅岩、渋沢栄一
XII章 グローバル時代における日本語の大切さ
 -大和言葉とその後の国語
XIII章 世界に求められる日本型リベラルアーツ
 -世界の教育におけるリベラルアーツの動向
XIV章 人工知能(AI)の時代と人間力
XV章 これからの世界・社会に立ち向かう日本の夢(ビジョン)


この本をベースに、毎回その分野のご専門の先生お二人が話題提供を下さり、その後塾生と40分という長い対話の時間が設けられるプログラム構成。先生方からも、そして塾生どうしでも学びを深め合うことができる、本当に豊かな時間をいただくことができました。

今回の講座を通じて、「I am Japanese」と発するときに持つ自身のイメージが、単調なものから、幾重にも重なる十二単のようなイメージに変化しました。遅ればせながらですが、まさに自分の日本人としてのアイデンティティーの輪郭が見えてきた感覚を持っています。

そしてそれは、思い起こせば祖父母や両親から教えられたことであり、学校の道徳や掃除の時間から学んだことであり、また、四季折々の自然の中に身を置くことで知ったことであり、さらに祭りや年中行事、書物やマンガからも知らぬ間に取り込んできたことでした。

講座を通じて、私が今思い描く世界観の裏には、確かに日本のこころにあったのだということに毎回、気付かされました。ただこれは、学ばなければあまりに日常で、輪郭を持たないものでした。今までの断片的な知識では、そこに思い至る「自信」を持てませんでした。これは、日本の特異性を連続講座で網羅的に学んだからこそわかったことであり、これまでいかに自分が、漠としたアイデンティティを拠り所に生きてきたかにも気が付かされました。今感じはじめたこの軸が、子どもの頃から学び感じることができていたなら、どんなによかったか。そして、本当に遅ればせながらですが、それでも今学べたことにただただ感謝するばかりです。

最終発表では、日本のビジョンを描き、そこに自分が日本のこころでどう貢献できるかという課題が出されました。
たった2分での発表でしたので、今一度自分自身の備忘のためにも、発表内容に加筆し、私の考える日本のビジョンと自身のプロジェクトの立ち位置を公表してみたいと思います。

私は、みんなと楽しく作りたいと思っている「すべてのいのちが“らしく”輝き合いながら、地球一個分の資源で豊かに暮らす世界」の実現を踏まえ、これからの日本が、世界中の人が、そんな世界を実現するためのインスピレーションを得に来る場、すなわち「世界のリトリートの場」になるビジョンを描きます。

リトリートとは、本来の自分に立ち返るために時間をとること。私は常々、これからの未来を考えるとき、私たちは人である前に、地球上の生きとし生けるものと共にあるいのちであることを「思い出す」ことが大切だと思ってきました。その点、日本はそれをするのにうってつけの場です。

日本には、縄文のアニミズムからはじまり、神仏儒の習合として形作られてきた、世界の多くの若者が希求するSBNR(”Spiritual but not Religious”=宗教的でないスピリチュアリティ)の霊性があります。また、「平和」と「自然との調和」をうたう十七条の憲法の普遍的な価値観があります。さらに四季折々の豊かな自然と、境界線をはっきりとひかない「間(あわい)」の文化があります。個の文化全盛期を前にして、「我々は、個である前に、森羅万象との関係の中にあってはじめて存在する現象なのではないか」などという深い問いもまた、日本であればこそ思いめぐらすことができるような気がします。

そうして思い出した「いのち」そのものである自分自身が、生命の持つ本質的なところからワクワクと再生するような事業やプロジェクトを起こせば、フラクタル構造にあるこの世界もまた、同時に再生していくのではないかと思うのです。そんなことが実現していく世界、つまりみんながらしく輝き、ワクワクと再生していく世界こそが、すなわち、私が作りたいリジェネラティブな世界です。

今、世界は、経済、環境、社会のあらゆる分野で分断や格差、破壊が起こり、誰もが新しい時代を模索しています。

そんな中において、日本が世界のリトリートの場となり、みんなが本来の自分に立ち返って、これからの世界の秩序や新しいプロジェクトを互いに語りあえる場になったら、なんと素晴らしく素敵なことでしょう。八百万の神が息づく日本において、私は人もまた一人ひとりが神様だと思っています。世界の人を、世界の神様を受け入れる千と千尋の油屋のような国になって、みんなで温泉につかって、自然の中で瞑想して、本来のいのちに立ち戻って、未来を語り合う。

私はそんな日本のビジョンの一翼を担うべく、自然豊かな千葉は館山の地で、日本人に対しても、また世界の人に対しても、「いのち」としての自分自身に立ち返るリトリートを、日本のこころと共に提供できたらと思います。そして、皆が生命が躍動するようなワクワクとしたインスピレーションを得て、新しい事業やプロジェクトを構想するお手伝いができたらと思っています。

なんといっても、我が家のすぐ脇には、日本のすべての産業創始の神様、天太玉命(アメノフトダマノミコト)が祭られた安房神社があります。本当に気持ちのよい場所で、澄んだ空気とよいエネルギーに包まれた場所です。

みんなで新しい世界を、この地から創造していこうと、今なら自信をもって呼びかけられます。


今、こうしたビジョンと、自身のプロジェクトを、日本のこころと重ねて語れるようになったのは、一重に、この8か月があったからです。今回の講座で、日本人としてのアイデンティティを「大地の根」として感じることができたことで、今、来年に向けて思い切り枝葉を伸ばす気持ちの準備ができた気がしています。

そんな感覚をくれた自啓共創塾の関係者の皆様、講師の皆様、同期の皆様、そして誘って下さった塾頭の一人、のりちゃんに、心より感謝を申し上げます。すべてはベストなタイミングで訪れる。そんな気持ちで、今この8か月を振り返っています。

これからは日本人に生まれた意味を尚一層噛み締めながら、自身と自身を取り巻く世界を、アップデートしつづけていけたらと思っています。

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