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森と切り株にご挨拶~未来に繋ぐ館山リノベ🏡~

木の伐採から一週間後、再び恩方を訪れました。

細丸太の引き取りが目的ですが、その前に、
今回はもう一回、あの切り株に会いに、森へ。

斜面を登っていくと、ありました。

断面がまだ湿っている。
幹もウネウネとしていたけれど、根本もやっぱり相当斜め。
あのヒノキは、ここから、斜めに上に、ぐんぐんと伸びていったんだ。「僕はここで思い切り生きていたんだ」、という、エネルギーの残像みたいなものが漂う。

まわりを見回すと、伐採のときには見えなかった景色が見えてきた。

周りの木々たちの存在。
そうだよね、あのヒノキは、みんなの仲間だったんだよね、ということが四方八方の森から伝わってくる。菌糸やフェロモンで、お互いにコミュニケーションしていたんだよね。
みんなに、ありがとうを伝える。

年齢は50数本。ほぼ同じ歳。私は動き回って生きてきたけれど、この木は、ずっとこの場所で、何度も春を迎え、森の仲間と生きてきた。

ここにいたよ。
ぐーっと斜めに、ここから僕はのびていたんだ。
仲間たちに囲まれ、ここで上に向かってのびていた、エネルギーが残る。

ちょうど奥には、マザーツリーとして、ヒノキの成長を見守っていたんじゃないかと思われるような大木もある。
最新の科学では、木が子育てすることがわかってきている。
このマザーツリー、50年前の植林も、それからのヒノキの成長も、荒れていく森も、そしてずーやんが入ってはじまった森のお手入れも、見守ってきたんだろうな。
ひと際大きな姿が、森全体を包んでいる気がする。
いただいたヒノキを大切にするねと、大木に約束をする。

奥にある、ひときわ大きな大木が、森を包む。すごいなーと深呼吸をする。

最後は、切り株にハグをして、その下の根から
縦横無尽につながっているであろう森のみんなにバイバイした。
なんか、友達たちにバイバイするのと、なんら変わらない感覚。
つながれた感覚。

森の木を使うって、こういうことなんだなーと、
心というか、お腹というか、
前世の記憶みたいなところに染みていく。

このときの気持ちを忘れずにいたい。

最後は切り株にハグ。周りの仲間にもバイバイ。またくるね、と。

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