【高尾の木と、千葉の木と】 ~森の木々とのセカンドライフ~
【高尾の木と、千葉の木と】
~森の木々とのセカンドライフ~
35年前、この家が建てられたときに使われた木材が、どこ産のものかはわからない。
だけれども、今そこに、両親が眠る高尾のお墓のすぐ奥の森の木と、ここ地元で育った、千葉の県産材の木が、何本か加わった。
くねくねしているのは、高尾恩方の、ずーやんの森に生えていた、あのヒノキ。親しんだ森で、自分たちで選び、伐採した、立ち姿を知っている木が、今こうして、我が家の中心に立ち、梁を支えはじめた。35年前からこの家を支えてくれた木々と、地元千葉の森で育った木々と一緒になって、ここで第二の人生をはじめる。
木々を見ていたら、この家が、たくさんの木が生える、森みたいに見えてきた。この家ではじまる、みんなのセカンドライフ。私たちもはじめる、セカンドライフ。育ってきた森の記憶と共に、これからここで、共に暮らす。