痩せた土地を肥やす循環 ~セイタカアワダチソウ~
【庭の草がかっこいい】
~セイタカアワダチソウ~
セイタカアワダチソウは、かっけー。2メートルを優に超して、今、黄色い花を咲かせている。セイタカアワダチソウはお茶にもなるというし、花は入浴剤になるという。実際に、泡立つのだそう。だからアワダチソウ。
痩せた土地に生えて、不純物を吸い上げ、土地を浄化するらしい。根や葉にはアレロパシーといって、他の植物の発芽を抑える物質がある。一般には嫌われる外来種。まずは自分たちが痩せた土地を覆う、という戦略だ。背をどんどん高くして地表近くの光を遮り、ここでも他の植物の成長をさまたげる。肉食の昆虫たちを呼び、昆虫の糞や死骸は土の養分となる。また、セイタカアワダチソウには、植物が育つ三大栄養素(チッソ・リン酸・カリウム)の一つ、カリウムが豊富に含まれる。さらに、植物の細胞壁を作るのに大事な役割を持つカルシウムも、多いのだという。また、セイタカアワダチソウの太い木質化した茎は、枯れると、分解のために糸状菌を呼び寄せる。糸状菌が出す糖は微生物のよき餌となるので、微生物が集まり土は肥える。やがて何年か再生を繰り返したセイタカアワダチソウは、今度は自分たちが出したアレロパシーで再生しなくなり、栄養素を置き土産に、次の役割を担った植物にバトンを渡す。
高々とそびえ群生する姿は、まずは俺たちの出番だ!まかせとけ!と言っているよう。それを刈る私は、彼ら以上の役目を、この土地に果たせるのだろうか。
刈った草は、その場に置いておくとよい土壌ができるというので、今はそうしている。彼らが毎年成長して枯れ、成長して枯れを繰り返す中で、よい土壌ができていくのだから、当たり前といえば当たり前。
家と庭を何度も往復して調べたり、関心したり。生命が自分たちの力で、生態系を豊かにしていくーー
我が家ですごい草研究会、やりたくなってきた。合言葉は、リジェネラティブだなぁ~、かな。