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省エネ建築診断士セミナー

パッシブハウスジャパンの「省エネ建築診断士」のセミナーを受講しました。

パッシブハウスとは、計算ソフトを用いて、建築地の気象データを基に、その土地に最適な省エネ建築を導き出すメソッドのこと。ベースは、気温上昇を産業革命前より2度以下に収めるために、1997年にドイツの研究所が確立した家の性能基準です。

我が家のリノベーション、どうせお金をかけるなら、地球と自分とお財布の、そのすべてに優しい家にはできないか。そして私の世代で終わらせない、100年後でも価値がある家にできないか…

という、そんな欲張り全開で情報収集をしていたら、ここに見つけたかもしれません。

太陽や自然の力を味方につけて、極力機械に頼らない、最強に燃費がいい家を作る方法。それも、年間を通じて家の隅々までが20度のような、超快適な家。
それはヒートショックもおこらず、健康寿命を延ばせる家。(日本では年間19000人もの人がヒートショックで亡くなっているといいます。これは世界一の数字。理由は、世界でもっとも、家の中の温度がちぐはぐだから。貧しい国の多くは、暖房が不十分で、家中すべてが寒いことが多く、ヒートショックが起こりにくい。ある程度先進国になると、家の中の温度むらを作らないよう、法律で家の性能が義務付けられているので、ヒートショックは起こりにくい。日本だけ、性能のいい暖房器具が買えるほど豊かなのに、家の性能基準が整っていないので、家の中で温度むらができて、ヒートショックが起こるそう)(ちなみに交通事故の死者は4000人)

今回、私が受講した「省エネ建築診断士」のセミナーは、本来、工務店、建築家、メーカーさん等、建築のプロの方向けのものとのことでした。ただ、・・・いや、これは、プロのためのものというより、そこに暮らす一般人のためのものではないでしょうか。

だって、健康のことから、快適な温熱環境のことから、一次エネルギー負荷(電気代含む)のことまで、全部まるっと家での暮らしのことが、統合的に学べるのです。冬の布団がいらなくなるから収納スペースが空くとか、冬でも家の中での活動量増えて、1400歩よけいに歩くとか。IHとガスで、どっちが効率いいのかとか、太陽熱温水器はどこまで導入価値があるのかとか。
EVリーフの電費計算、一生懸命してたけど、それよりもっと家の電費/燃費計算しようよ、と思わせてくれる、昨今の電気代アップにもまさに答えをくれる内容が目白押し。さらに、しっかりとした断熱気密のおかげで家の躯体も守られ、100年住宅のように長持ちし、メンテナンスコストも最小限の家になります。

環境にも、自分にも、お財布にも優しい方法って、「家」や「暮らし」という、これだけ大きなお金が動く世界でも、やっぱり本当にあるんですね。

今まで断片的に集めた情報が、全体性を持って、次々と整理されていく2日間でした。

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