親子三代~食の循環

2020-11-09
今年の春からはじめたLFCコンポスト。
おしゃれなバッグ(初回のみ)と、微生物入りの基材(おがくずやココヤシ繊維等)が定期的に届きます。(我が家は二人暮らしなので、3か月に一回の定期便)
 
LFCは「Local Food Cycling」の頭文字で、自転車で回れる2キロ圏内での循環を作るという意味を込めたとのこと。真ん中にニワトリのロゴがあるのは、そのうち都市でも食が循環し、ニワトリを飼う人たちが増えるというビジョン。目覚ましいらず!? 思い描けばなんかワクワクする未来。
そして長年コンポストの研究を行ってきたNPO法人循環生活研究所を母体に、昨年10月、都市型コンポスト、「LFCコンポスト」を販売するベンチャー、ローカルフードサイクリング株式会社が誕生しました。
そんな会社が出したこのバッグを見たとたん、おしゃれ!かわいい!いつかやってみたいと思ってた!という気持ちが合体して、後先考えずに注文。
そしてその2か月後には期せずしてのステイホームでベランダ菜園をはじめ、サイクルが回りはじめしました。
 
生ゴミ発生
→コンポストに入れて毎日まぜる(3か月)
→しばらく置いて熟成させ堆肥化(3週間)
→土にまぜて野菜づくり
→野菜が育つ
→美味しくいただく
→生ゴミ発生・・・
 
コンポストの中では、生ゴミがみるみる消えていきます。ただ、2巡目の堆肥ができたところで、このままだと堆肥を使い切れない?とちょっと不安になって定期便を一旦停止しました。でもその後コンポスト回収のイベントなどが企画され(LFC発祥の地、福岡の畑に送られたそう)、循環の見通しが見えてきたので再開。
そんな立ち上がったばかりのローカルフードサイクリング株式会社、実は現役親子三代で作り上げていると聞いたときにはびっくりしました。
そして、今朝はそんな親子三代のオンライントークイベントがコンポスト購入者グループ内で開催されました。
 
ーー
負けん気が強くてガンガン行動、農家、食品加工業も行い、コンポスト歴50年、研究肌の一代目、NPO法人循環生活研究所会長、波多野信子さん。
そんなお母さまからライバル視?されながら(お母さまキュート)、学生時代から組織だって粗大ごみリメイク隊になってみたりとやはり行動派、長年親子で活動してきたNPOを基盤に、昨年ローカルフードサイクリング株式会社を設立した二代目、たいら由以子さん。
そして、そんなふうにいつも忙しいコンポストファミリーの中に生まれ、姉妹仲良く学生時代はクラシックバレーやボクシングに熱中、ある日、友達の家でみんなで料理したときに生ゴミをビニール袋に入れて捨てているのを見てびっくりしたという三代目長女、平希井さん。同じく、学校にコンポストがなくて思わず探してしまったという三代目次女、平ひかりさん。希井さんは、信子さんゆずりで背が高い。ひかりさんは信子さんゆずりで研究肌っぽい。
そして4人とも絵が得意なアーティスト。
 
そんなご家族がここまで一つになったのは、NPO時代にみんなで参加した社会イノベーター公志園。それまでNPOを代表して「WE」「私たちは」で語っていた二代目由以子さんが、「I」「私は」のストーリーで、25年前、ガンで他界したお父様のお話を語りだしたことが響いたといいます。信子さんの夫=由以子さんのお父様=希井さんとひかりさんのおじいさまは、余命三か月を宣告されてから、和食と無農薬野菜で食養生をされ、二年も生きられたとのこと。そして、その時に体験した、無農薬野菜が遠くまでいかないと手に入らないというジレンマ。そんな中で芽生えた、安全な野菜を、身近なところで、循環の輪の中の作っていきたいという思い。信子さんと由以子さんの食養生のおかげで、希井さんは生まれて2歳まで、おじいさまと過ごすことができたといいます。
 
世代を超えた4人のコンポストファミリーが、それぞれの視点から生い立ちとコンポストとの関わりを話していくのがなんとも立体的で新鮮。写真にもそれぞれの時代が反映されている。
 
そして信子さんがご自身のご両親の話をされたときに、ふと、あ、これは親子三代ではなく、その前にも脈々とつながるご先祖様からの物語でもあるんだと、私の中で時間軸が一気に伸びました。
 
そうやって私たちは、いにしえの時からいのちをつなぎ、循環の輪の中で、自然に組み込まれ生きてきたはず。
人類とともに、コンポストもあったのだろう。
食べ残しを埋めたところから、次の芽が出たのだろう。
それは何千年もの間、生活の中にあったもの。
だけれど、ここほんの数十年、忘れられていたこと。
たいらさん一家が、その一部を、今の時代に合わせて表出化させた。
いや、単なる表出化じゃない。
虫がわかないコンポストはどうしたらできるのか
臭わないコンポストはどうやってできるのか
様々な基材を試し、水槽にタオルやTシャツ、いろいろな素材をかけて実験する。
雨の日も吹雪の日も、コンポストの温度を確認し、来る日も来る日もデータを取る。
その経験とご苦労が、今日の参加者への質問に
的確にピシャりと答えられる信子さんの声が物語っている。
そうやって、都市の誰もが気軽にはじめられる都市型コンポストが誕生した。
素敵なご家族のすごいコンポスト。
今日も我が家では、
LFCコンポストで育てた瑞々しき野菜を
夕飯の直前にベランダで収穫した。
小松菜から水はじけ飛ぶ。
まだ生きているいのちを体内化して
今日も私は小松菜の分も生きていく。
根はプランターに残してある。
微生物が分解して、豊かな土にしてくれるように。
 
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◆循環生活研究所会長:波多野信子さん(一代目)
https://www.jun-namaken.com/…/%e6%b3%a2%e5%a4%9a%e9%87…/
◆ローカルフードサイクリング株式会社代表:たいら由以子さん(二代目)
https://www.jun-namaken.com/…/%e3%81%9f%e3%81%84%e3%82…/
◆循環生活研究所スタッフ:平希井さん(三代目)
https://www.jun-namaken.com/…/%e5%b9%b3%e3%80%80%e5%b8…/
◆循環生活研究所スタッフ:平ひかりさん(三代目)
https://www.jun-namaken.com/…/%e5%b9%b3%e3%80%80%e3%81…/
 
 

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