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雨の庭調査あれこれ

いつか庭にビオトープを作りたい。
「ビオ」は「いのち」、トープは「場所」。
いろんな生き物が安定して暮らせるいのちの水辺を作りたい。
人間含めて、多様な生物の憩いの場にしたい。

そんな思いもあって、金曜日に降った大雨を受け、庭のどこがぬかるむのか、水辺になりうるのか、土曜日に確認してまわりました。けれど、表面上はそれなりに水はけがよいらしく、水がたまるところはほとんどありません。

というわけで、日曜日は庭のあちこち穴を掘ってみました。
次の雨で水がたまれば、そこはビオトープになる候補地!

そして今朝起きたら、早速の雨!庭に出ると、あそこもここも、掘ったところに水がたまっている!土地の中で低めのところで掘ったから、そこは水辺になる可能性大!

土地の形を活かしたビオトープ、できるかも!!?

穴を掘っていなくても、水がたまっている場所も。昔の排水路でしょうか。

昔の人が、水はけをよくするようにと管を埋めたのでしょうか。植木鉢が連なったような管が出てきました。

・・・と、いいつつ、この状態がいいのか、悪いのかはまた別問題で・・

実は穴掘りには、もう一つのやりたかったこと、土壌調査、という意味もありました。
40年以上前まで田んぼだった我が家は、日本土壌インベントリー(https://soil-inventory.rad.naro.go.jp/figure.html)で調べると「グライ化灰色低地土」。

日本大百科全書によると、グライ層とは、「低湿地土などに見られる青灰色の土層。常に地下水に浸され、酸素不足のために鉄分が亜酸化鉄となって沈澱し青灰色を呈する場所」「グライ土壌の特性として、排水不良のため有機物の分解が抑えられ、また強い還元作用による酸素欠乏、水の浸透不良などのため水稲根が障害を受け、養分の吸収が妨げられる。したがって、グライ土壌の水稲生産力は排水良好な水田よりも一般に劣っている。排水改良によって地下水位を下げ、透水性と地耐力をつけることが必要である」とあります。

そう、明治時代の地図で、ここが田んぼだったことも調べていたので、購入時からここが軟弱な土地で、畑に適さないことはわかっていました(だから?お安かった!そして、いろんな実験をしたい私にはうってつけでした!)。
よって、近い将来には、酸素を地中に送るため、杭をさすなどして改良していきたいのですが、そもそもどのあたりの深さにグライ層があるのか掘って確認したかったのです。

結果は、場所によって違いますが、30㎝とか50㎝あたりにグライ層かな?と思うような、すこーし灰色がかった土を発見!
私が森で見たことがあるグライ層は、もっと灰色で、粘土のように固く、臭かった。だけど、この庭の土はかすかな灰色で、すごく硬いわけでもなく、いやな匂いもしない。ベースが砂地だからでしょうか。それとももっと深く掘れば、また違うのでしょうか。グライ層の底にはたどり着けませんでした。

尚、これがわかったところで、このあとなにをどうするのがいいのかは、まだ勉強が必要ですが、意図としては、

大地を再生し、水はけをよくして野菜や植物を育て、水が集まるところにはビオトープを作って、この土地に合った生き物たちが集う楽園を作りたい。(イノシシがきたらどうしよう、という矛盾もありますが)。

そんなことに思いを馳せながら、グライ層がなかなかでなかった深い穴には、生協のネギを植えてみました。マンションでのベランダ菜園時からつづく、買ってきたネギを植えて長期保存する技?がここでも光ります(笑)。少し畝を作るべきだったかな。

雨も楽しい庭散歩です🌱☔✨

畑にしようかと中途半端に畝を作ったところも、掘ってみると奥からグライ層が(左下の灰色の土)。水もたまる。ここで畑をするとしたら、もっと高い畝が必要そう。
掘った穴に埋めた生協のネギ(笑)

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