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息を吹き返す森の体験会 in 高尾

お友達のタケさんが以前投稿していた「森の水脈、気脈」という言葉に惹かれて、先週末は東京は高尾の森と踊ってきました。

林業を営む「森と踊る株式会社」が主催する「息を吹き返す森の体験会」

「息を吹き返す」ってどういういこと?いまいちピンときていなかった体験会の意味が、参加したことで見えてきました。

それは、大地が呼吸できるようにしてあげるということ。

土の中でも、水と空気は循環しています。それを森の植物や微生物たちがすっています。

理想的な森の地面は、スキーのコブ斜面のようにデコボコした地面とのこと。小さな丘があって、谷があって、丘の上には木が生えて、谷にあたるところでは木の根が張っていて、段差があるところでは地面の表面にポコポコ穴が開き、水が湧き出たり、空気も出入りしたり。

そんな循環が、長年の堆積物で滞ったり、放置林によって多様な生物による循環がなされないでいると、土がガチガチに固くなったり、腐ってドブのように臭くなったりするのだそう。えっ?森の土がドブの匂い??びっくりしましたが、実際に循環が滞っていると思われるところを掘り返すと、グレーの土が出てきて、本当にドブの匂いがしたから驚きです。

でも大丈夫。循環が滞っても、大地には自浄作用がきちんとあって、そんな詰まった場所では、人間でいえばタンを吐き出すみたいに、雨が降った際に土石流を起こし、大地に段差を作り、息を吹き返すのだそう。だから、一見危険そうに見える崖崩れの跡なども、崩れ切れば、垂直な壁として安定するとのこと。そんな循環と安定をもたらす小さな土石流は、山でしょっちゅう起こっている。そうして沢ができる。

昨年の台風19号の時にできたばかりという沢を、参加者みんなで上っていきました。体の中を、気が通り抜けていくような気持ちのいい感覚。新たな沢の深さはちょうど1メートルくらい。幅も人が一人通れるくらい。両側は削り取られた直角の断崖。そして、その壁にもポコポコと穴が開いている。やっとこれで息ができる~っていう森の声が聞こえてきそうです。

そうやって見ていくと、沢がまだできていないところでも、あ、ここは水が流れるはずの場所だ。あ、ここは丘だ。と、森の中にいてもなんとなく地形が見えてくる。スキーが大好きで、コブ斜面も大好きでした。それを相似形にスケールアップしていけば、日本列島に連なる山々だって大きな丘と谷になる。

案内して下さったのは、森と踊るの代表、ずーやん(三木一弥さん)。七年前まで浄水・下水に関わる水処理のエンジニアをされていたという方が、今は森の水脈を見る番人になっている。土の中の環境がどうなっているか、きちんと水と空気が循環しているか、そして、今のこの地形は安定しているのか。。私たち人間は、それを知る力を、もともと持っているというお話には、深く共感しました。

私たちも、大地からいのちをもらい、循環の中で何万年も生きてきた動物です。

今はいろいろなところに家が建ち、豪雨などで悲しい出来事もおこりますが、私たちの奥深くに眠る理(ことわり)を思い出せば、今のまちの作り方、住まい方、この社会の在り方も少しは変わってくるのかもしれません。

そして理の中に、これからの新しい生き方も見えてくるのかもしれません…。

そんな気づきをくれた、東京は高尾の森。

10月の飛騨高山以来の森。もっと森へ行きたいと、カラダが言っています。

タケさん、ずーやん、森のみなさん。素敵な時間に感謝します。

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