【館山ライフをはじめます】〜リジェネラティブタイニーハウスプロジェクト!?〜
【館山ライフをはじめます】〜リジェネラティブタイニーハウスプロジェクト!?〜
都心にも近くて、農的生活ができる場所--遊び半分で年明けから探しはじめてわずか2か月後、、縁もゆかりもなかった千葉は館山の耕作放棄地に、ポツンと佇む小さな家を発見。そのお堂みたいなかわいさに一目惚れし、そして館山という土地が大好きになり、8月から、館山ライフをはじめることになりました。
海の近くはベタベタするから絶対に住めない――と思ってきたのに、土地に呼ばれてしまったのか。。ここなら、ずっとやりたかったハーフオフグリッドでリジェネラティブな暮らしに挑戦できそう!と、まずは数年(可能なら10年!)、楽しくトライしてみようと思います。
リジェネラティブとは、再生という意味ですが、もう少し深めると、自分も生態系の一員として、自然と共に再生進化していく在り方。
生きとし生けるものと手を取り合って、この場所を、来たときよりも少しでも豊かにして土地の神様に返せるように…、自分も再生しながら、世界も再生していく――。
…と、コンセプトは壮大ですが、きっとドタバタになるでしょう。(笑)
新宿生まれ新宿育ちの都会人が、ハイテクもローテクも活用し、ストイックになりすぎずに、どこまでワクワク楽しくリジェネラティブな暮らしができるか。
今後、その紆余曲折、失敗談、成功談をできるだけ発信できればと思っています。
というわけで、今週の第一弾引っ越しに向け、断捨離真っ最中。気分は終活ですw。館山の家は、今の狭い東京のマンションよりも、さらにさらに小さな家。タイニーハウスに憧れていたので、生きていくうえで本当に必要なものを見直すよい機会です。
そして「移住」と気負うことなく、パートナーとは、無理はせず、必要に応じて住む場所も見直そうと言っています。
特に私は、田舎暮らしも海辺ぐらしもはじめて。頭でっかち都会人なので、まずは心の声を大切にーー。そしてもしここにご縁があって数年を越えて住まわせていただけるならば、、庭いじりができなくなるか、運転免許返納のときまで楽しみ…、その後はシニアハウスに入るか、公共交通機関が発達した都会に戻る、というエグジットプランです。
そんなことも念頭に、まずは引っ越し、土地を感じ、風を感じ、いろんな方のお話を伺いながら、これからのことは考えていこうと思います。
立地は、南房総国定公園の中に位置する、海から700メートルの場所。風向きによって鳥のさえずりの合間から、かすかな波音も聞こえます。念入りにハザードマップを確認し、1000年に一度の規模の津波のぎりぎり圏外であることは確認。ただ、念の為車は、山に向かってすぐに発進できるよう、海を背にして毎回停めています。
庭の先、電線とお向かいさんの向こうには、海と大島がわずかに顔を出し、海岸まで出れば、大島から伊豆諸島、伊豆半島、そして天気がよければ富士山までもが見渡せます。房総半島の先端ゆえ、外房も内房も合わせた多様な海岸線が楽しめ、ドライブしながら次々と移り変わる景色を眺めていると、さながら島にいるかのような雰囲気も。
家は耕作放棄地に囲まれ、100メートルから200メートル先には家々が見えるものの、なぜかこの家だけポツンと孤立した不思議な空間。過去のオーナーさんたちは、セカンドハウスとして、使っていたようでした。窓を開け放していても、脇の道をご近所さんがたまにお散歩で通るくらいで、あとは向かいの土地も全部借景、まるで自分のお庭のようなプライベート感。うぐいすが鳴き、キジが子育てをします。家のまわりに街灯がないため、夜になれば満天の星を仰ぐことができます。また、徒歩1,2分のあぜ道にはホタルが飛び交う場所があり、7月に訪れて大感動。道の両脇も、田んぼの中も、無数の光が飛び交っていました。
さらに安房国の一の宮、神聖なパワーを感じる安房神社はすぐそば。そしてもう一つの一の宮、見晴らし最高の洲崎神社も近くにあり、一帯は、よい気が溢れるイヤシロチのよう。
こんな素敵な場所なのに、人が少ない。お店も混んでいないし、道も混んでいない、サーファーが少々、そして7月の週末の海水浴客もほとんどいませんでした。それでいてスーパー、コンビニ、コメリはすべて車で5分圏内。歩けば25分くらい。これで都心から車で1時間半というから、来るたびに毎回パートナーと、「こんなところがあったんだね」と驚いています。
そしてもう一つ、私達にとって大きなポイントとなったのは、このポツンと一軒家には電気以外のライフラインがないということ。これにより、ずっと憧れていたハーフオフグリッドライフにも挑戦できます。家は築30年超で大規模修繕時期なので、断熱性能と気密性能を高め、苦手な湿気をコントロールする工夫もしながら、風を楽しむ省エネハウスにリノベーション予定。水は井戸、下水はなく、雑排水は浸透舛へ。トイレは汲取式ですが、リノベーション後にはコンポストトイレを導入したく、すでに東京のマンションでは実験!?を開始しました。ガスはプロパンですが、電気に移行を検討中。これから太陽光発電や電気自動車も導入し、V2H(車から家に給電)もやってみたい。
そして明治時代には田んぼだったという草ボーボーのお庭には、秋から果樹を植え、虫や鳥を呼び寄せながら拡張生態系を作る協生農法にチャレンジ予定。土地の背後は藪、前や横は耕作放棄地なので、周辺農家さんにもご迷惑かけずにいけるかな。
小さいときから考え続けてきた「人類、このままで大丈夫だろうか」という問い。
そして、ヒト科ヒト属として、脳みそがこれだけ発達したのは、この世界を「より豊かにするため」だと信じたい気持ち。
そんな想いの融合で、17年前にウィルウィンドを立ち上げて以来、みんなと未来を考えてきましたが、これからは名実ともに身体を張って、それらの問いと向き合ってみたいと思います。
仕事も変わらず、今まで通り続けます。首都圏のお仕事は実家が残る東京を起点に実施します。またワークショップはどこまでも出向きます(今度は家のパネルで充電した電気自動車で?)。そして、館山の家のリノベーションも、協生農法も、なんでもワークショップにしようと思っているので、皆様よかったら是非遊びにきてください!
家は狭いですが、テント持ち込んでの庭キャンプは今すぐ可能です。周囲はペンションやホテルがいっぱいです。温泉もあります!魚も美味しいです!海に沈む夕日は格別です。
父は東京に残りますので、父の様子をみつつ、東京は今の中野を起点とします。ただ、オンラインが増えたからこそ実現できる今回の選択でもあることに感謝です。
都心から車で1時間半、高速バスは新宿駅と東京駅から1時間ごとに出ていて片道2時間。ほどよい田舎で暮らしたいなーと思っている皆様の参考になるような情報、発信できたらと思います。
どうか暖かく見守っていただければ幸いです。
そしてアドバイスも是非、お願いいたします!